こんな「庭先オフィス」はいかが 気付き提案第3弾

前回紹介の東屋の解放コーナーをフィックス窓にしたオフィス・基礎ありタイプです。

 コロナ禍で始まったリモートワークは、社会の形態として今後定着していくと予想されます。しかし、現状の住宅はそれを想定していないため、様々な不具合が生じているようです。仮にスペースに余裕があっても、仕事への切り替えが、本人だけでなく家族も含めてかなりの協力がないと難しく、オンライン対応もあり会社の管理する側も放置できない面も生じてきます。そこで住居部分とは切り離し庭先に置ける小さな専用のオフィスを提案します。コロナ禍で生活スタイルが変わっていきそうです。とりあえず、庭先オフィスでテレワークに対応し、店舗やゆくゆくこれを気に入った土地に移設建て増しして別荘に、はたまた戸建て住宅に変遷させてはいかがでしょう。次回はガレージオフィスの提案を予定しています。

同上基礎無しの置き型タイプ(置くだけのタイプ)
コーナー型窓タイプの内部空間(基礎あり)
コーナー解放型の東屋のコーナーをフィックス窓にした基礎ありオフィスの入り口側パース

「庭先オフィス4.5」の特徴(内容は平面図3種参照)

  1. 「庭先オフィス4.5」のコーナー窓タイプは前回提案した「東屋・コーナーフリー」を内部空間化したオフィスです。屋根・壁・床の断熱性能を増しています。コーナー窓だけではなく、通常の掃き出し引き違い窓タイプもあります。
  2. 構造は木造ですが、壁は断熱性能アップを兼ね、120mm角の杉材を立て並べて16φの鋼材数本で連結した幅1m程の無垢の壁パネルとした構造体で、その壁パネル数枚の上に屋根を載せた広さ4.5畳の空間です。
  3. コーナー窓タイプの壁は4.5畳の各辺の壁中央部に建て、四隅には壁も柱もなく、ペアガラスコーナーで、一部風抜き窓を設け、視覚的に解放されています。引き違い2窓タイプ、4窓タイプは平面パースのように二面又は四面の壁に出入り可能な引き違い窓がついており、いずれもミニマムオフィスに最適です。尚、2窓、4窓タイプには、広さ6畳タイプ(特注見積もり)も用意してあり、屋根は切り妻で妻面の欄間部分はフィックスのペアガラスとなります。
  4. 「庭先オフィス4.5」はFSU工法のため、移築が容易で、壁体(知財登録済み)は土台や桁から容易に分離でき、同工法の他の建築に再使用できます。これは林業活性化を促す、FSU工法の告知と普及を願っての提供でもあります。
  5. 開閉窓は網戸付きを原則としています。
  6. 「庭先オフィス4.5」の基礎は原則べた基礎土間コンクリート打設直仕上げの上に、四周立ち上がり基礎としています。将来移動移設を考える方のためコンクリート平板の上に基礎パッキンまたは鋼製束等で土台を支える置床タイプの二種類の提供が可能です。
  7. 土間コンコンクリートの場合コンクリートの上に断熱材充填床下地合板に、一部土足用CFシート貼り部分と上履き床の合板フローリングとになります。設置予定地がすでに駐車場やテラス等の土間コンクリートの場合、そこに立ち上がり基礎のみを緊結固定も可能で、多少割安になります。
  8. 置き型タイプは、大引の床組みに断熱材充填の上に構造用合板を貼り下地となります。その場合、地中固定はせず、コンクリート平板の上に基礎パッキンか鋼製束等で高さ調整し、それに載せます。尚、風等への安全上べた基礎を薦めています。置き型タイプの地中固定は原則注文者工事となり、固定方法の参考提案はいたしますが、風等の移動による被害の責任は負いかねる事は了承下さい。
  9. 申し込み後現地確認の上、再度最終見積もりと実施図を提示の上、納得いただいて注文を承ります。そのため多少納期を頂きます。工期は基礎工事のコンクリート固化に期間が必要ですので、着工から引渡しまで1ケ月以上要します。
  10. 建築確認申請手続きは床面積が10㎡未満で、建蔽率や容積率に余裕がある敷地なら、通常不要ですが、防火・準防火地域、風致地区、国立公園、その他各種条例等で必要な場合、その費用は含まれていません。
  11. 提供工事費用:窓タイプ及び基礎工事の有無により次のように異なります。コーナー窓基礎ありタイプ=293万円、同左基礎無し置き型=238万円、掃き出し引き違い窓2か所基礎あり=325万円、同左基礎無し=264万円、掃き出し引き違い窓4か所基礎あり=308万円、同左基礎無し=250万円となります。工事費は現地の状況にもより多少増減いたします。床仕上げや塗装等オプションは別途見積もりとします。
コーナー窓タイプ    引き違い窓2か所タイプ   引き違い窓4か所タイプ

「庭先オフィス4.5」を考えたい方は問い合わせフォームよりご連絡下さい。

引き違い掃き出し窓2か所の基礎ありタイプのオフィス
同上基礎無し置き型タイプのオフィス

「庭先オフィス4.5」の建築的基本仕様

  1. 屋根:アスファルトシングル葺き。(現地の状況によって変更あります)
  2. 屋根下地:断熱屋根パネル野地板合板12 (軒裏垂木表しの場合杉板も可)
  3. 軒裏:珪酸化カルシューム板敷き目貼りの上塗装(垂木表しも可)
  4. 外壁:120㎜杉角材連結無垢壁パネル表しの上外部用オイル(無色)塗装
  5. 開口部:アルミサッシ・ペアガラス・網戸付き
  6. 土台:120角㎜桧土台
  7. 基礎:コンクリートベタ基礎とし、立ち上がり基礎の仕上げはコンクリート打ち放し仕上げ、又、置き型タイプ:平板の上基礎パッキンまたは鋼製束
  8. 内装工事:天井-屋根パネル合板にオイル着色塗装(垂木下部表し、垂木間ポリ合板、または石膏ボード塗装仕上げのオプションも可)内壁-杉角材連結壁パネル表しの上オイル(無色)塗装。床-大引床組みの上構造用合板下地に合板フローリング一部クッションフロア貼り(移設を考慮し、滑り止め薄シート置き型フローリング又はカーペットタイルも可)
  9. オフィス内照明用配線工事、照明器具1灯、コンセント2口2箇所(引き込み工事は別途で電源供給条件付き、エアコンはオプション工事)
  10. 給排水衛生工事:なし
同上引き違い掃き出し窓4窓基礎ありタイプのオフィス
同上の基礎無し置き型タイプのオフィス