あきる野M邸ー崖下の家ー 上棟

崖下の家上棟

あきる野M邸上棟しました。崖と道路に挟まれた南北に細長い敷地に建つ平屋建てです。
裏がすぐ崖になっている土地で、崖下の土地に建てる家です。がけや擁壁下の土地の場合、通常はがけ・擁壁から距離を取って建てる必要があるので、崖・擁壁からの距離が取れないこのような敷地の場合は、通常の建て方では木造の家は建てられません。
※がけ地近くの敷地に対する制限等は、その土地がある都道府県の「がけ条例」によります。

がけや擁壁のある敷地例についてのブログ記事▷「崖や擁壁のある敷地の計画、県条例に注意」もご覧ください。

崖下の家の建て方風景

がけの崩壊に対して安全であるように崖から距離をとる必要があるのですが、その他の方法として土砂を受け止める壁を鉄筋コンクリート造等でつくることで安全性を確保する方法もあります。

今回はその方法を採用し、がけに面した壁の桁下高さまで鉄筋コンクリートでつくりました。崖が崩れたとしても、このコンクリートの壁で受け止めるようになっています。
そのため、このコンクリート壁には窓をつくることは出来ません。窓をつくったら、崖が崩れたとき土砂が家の中に入ってきてしまうためです。コンクリート壁の上は窓をつくれます。

リビングから東側をみたところ。目の前は道路で、道路の向こう側も崖で下がっているため、眺めはとても良いです。

大工さんの軒先現寸図

私が作図した屋根先端の詳細図を基に、大工さんが合板に現寸図を描いているところ。この現寸図に垂木を載せて加工のための線を垂木に写して、垂木先端の加工をしていきます。

垂木軒先部分

加工して桁上に設置した垂木。先端が鋭角になっている部分が、現場で大工さんが加工したところです。
屋根の勾配は、結設計では珍しい4寸5分勾配。

幣串

「幣串」を飾って建て方作業終了です。
幣串(へいごし・へいぐし)について知りたい方は、過去記事▷「幣串」をご覧ください。(加藤)