盛岡「クローズアップ現代」で放映を見て

市役所と県庁とテレビ局の向こうにそびえる岩手山

昨日、「クローズアップ現代」の放映をみました。思っていたより盛岡は取り上げられていました。

前回のブログ記事:盛岡市「クローズアップ現代」尋ねたい街で放映? 

鉈屋町の道路拡幅計画も留まらせた活動も取り上げられていました。その活動にも景観調査に協力してくれた、建築士会の先輩達が関わっている話は聞いていました。
あの鉈屋町の通りは古い格子窓の店が多い通りで、高校時代の45分の自転車通学の通り道でした。運動部クラブの活動終えて帰る時、鉈屋町から北上川沿いの堤防の上の道までの坂道を上る必要があり、朝ご飯を三杯食べてきた日は一気に登れるのですが、二杯の時は坂の途中にあるパン屋さんに寄って、コッペパンを買って食べながら上ったものでした。

昔から続いている街を練り歩くチャグチャグ馬っこの風景

番組でニューヨークタイムズの記者が盛岡の特徴を上げていましたが、確かに盛岡には昔から時代の潮流におもねない人材がちらほらいたことを思い出しました。それが所々に特徴のある店を点在させ、安易に欧米や他所の成功の物まねをせず、自分らに合ったいい景観を残し、魅力ある街を育んで来たのかもしれません。今よく言われるコンパクトシティーの先駆けを結果として成し遂げていたのでしょうか。
神宮外苑の樹木の伐採のような問題も、40年前にすでに市民は取り上げていて、経済成長を競って追い続ける、今日の資本主義では、カウントされることのない価値を、盛岡の先達は見出し、守ってきてくれていて、その価値がこれからの時代を考える際、大きな示唆を与えてくれるように思いました。