皆でやれば怖くない?

現場の帰り千葉ニュータウン中央駅から電車に乗って考えさせられた。

この北総線は料金の高いので有名だ。三つの駅乗るだけで500円越す。よそならせいぜい200円かな。料金が高いから皆乗りたがらない。客が乗らないから走らせる本数がすくない。本数が少ないから移り住んで利用する人が増えない。利用客が増えないから本数も増えない。本数も増えないから料金も益々高くしないといけない。料金が高いままだから皆益々乗りたがらない。典型的な悪循環だ。

 北総線は確か千葉県の第3セクターが運営していたはず。第3セクターは本来役所の優秀な人と銀行や民間の優秀なひと、鉄道プロの優秀な人達が集まってつくり、運営しているはず。関与している一人一人は多分優秀な人達ではないかと思う。その優秀な人が集まって組織として何かしようとすると大体ろくなことにならないということか。それぞれが独自にやった方がうまくやれる人が集まってやると何故かうまくいかない。全国の第3セクターが運営する事業の殆どは赤字か破産寸前と聞く。

 先日、アカデミー賞ノミネートと云われた映画“硫黄島からの手紙”を観た。映画の批評は別にして第二次大戦前、日本人はどうしてああいうアメリカに戦争を仕掛けるという暴挙に走らせることになっていったのか、今だと考えられないと思った。でも第3セクターが陥っていく官的組織の衆愚性を見ると、同じ根っこをいまだ有している国民性ではないかと改めて思わざるを得ない気がした。藤原