気付き提案 その2

「東屋・コーナーフリー」の実費提供

東屋・コーナーフリーコーナー(四周基礎とベンチありタイプ)
(コーナー基礎とベンチ背もたれなくコーナー完全開放タイプ)

風通し良い外部空間ながら室内的雰囲気の「東屋・コーナーフリー」とは?

 私たちはこれまで、建築とは外部から遮断された温熱環境を確保した内部空間を有するもの、という囚われを持っていました。しかし建築基準法上、建築とは屋根を有するものという規定があり、必ずしも壁で内部空間化されたもの、という規定はありません。先日ある建主さんに、庭に東屋を考えているというお話を伺い、そうか東屋も立派な建築なのだと改めて気づかされました。

 今日のコロナ禍で、三密を避ける風通しの良い、他者との応対の場の必要性が生じてきたように思われます。囲われ感があって内部的雰囲気を持ちつつ開放的な外部空間として、外部客席や応接場所、休憩所やキャンプ場の涼み処などへの、私たちなりの提案です。通常の東屋は四阿とも言われ、下の公園の写真のように四隅の柱に屋根が載っているものが多いようです。

私たちが提案するのは下のパースのような東屋です。独り善がりかもしれませんが、山椒は小粒でピリリと辛い、私等故の提案にしたいと考えています。

コーナー基礎とベンチありタイプ
コーナー基礎とベンチなしタイプ

「東屋・コーナーフリー」の特徴

  1. 柱でなく、幅1m程の壁4枚に、屋根を載せた4.5畳の空間です。
  2. 壁は105角の杉材を立て並べ16φの鋼材4本で縫った無垢のパネルです。
  3. 壁は4.5畳の各辺の中央に建て、四隅には壁も柱もなく、解放されて風通し抜群です。レストランの外部客席、イベントの外部受付等にも活用できるミニマム建築です。コーナーの基礎立ち上がりとベンチや背もたれはオプションです。
  4. 「東屋・コーナーフリー」はFSU工法の建築のため、移築は容易で、四枚の壁体(知財登録済み)は土台や桁から容易に分離でき、同工法の他の建築に再使用できます。この提供は林業活性化を促す、FSU工法の告知普及を願ってのものでもあります。この東屋1棟を建てて頂くことで7アールつまり700㎡の森林整備に貢献します。
  5. 「東屋・コーナーフリー」は次回予定の庭先オフィスに変貌可能です。(変貌費用は別途)
  6. 提供する東屋の基礎は4タイプを想定しています。1、駐車場やテラス等の仕上げがあり、その下が土間コンクリートになっていて、床仕上げがそのまま東屋の床になるタイプで、壁下の土台下のみに立ち上がり基礎(型枠コンクリートブロック)を設けるタイプ(舗装下の土間コンクリートを切り込みそこに基礎を固定します)。2、1と同様のタイプでコーナーも基礎と土台を回してベンチと背もたれを設けたタイプ。3、新たに土間コンクリートを打設して直押さえの床仕上げとし、その上に壁下にのみに同様の立ち上がり基礎を設けるタイプ。4、舗装に原則触らず、コンクリート平板を置き、その上に土台を置くタイプ。(床面は大引の床組みの上に構造用合板を貼った状態での提供となり、仕上げはなく、地中固定はせず、コンクリート平板もしくは鋼製束を立てそれに載せた設置となります。置き型タイプの地面への固定は注文者の責任となり、風害等での被害の責任は負いかねます。)パースは1と2の既存テラスに四周基礎を固定したものと壁下だけに基礎を設けたものの2種あり、いずれも既存テラス面を床仕上げとしています)
  7. 工事費は現地の状況にもより多少増減いたしますが、末尾の建築仕様で、1のコーナー解放タイプ基礎工事及び内部の間接照明及びコンセント2個の配線設置工事(引込み工事別途)と消費税や経費込みで1棟150万円を予定しています。ただし、内装や床仕上げ、別色の塗装を望まれる方は別途見積もりとします。
  8. 申し込みされた場合も現地確認の上、再度最終見積もりと実施図を提示の上、納得いただいて注文を承ります。そのため多少納期を頂きます。工期は基礎のコンクリート固化に期間が必要なので、引渡しまで1ケ月以上要します。
  9. 建築確認申請手続きは床面積が10㎡未満で、建ぺい率や容積率に余裕がある敷地なら、通常不要ですが、防火または準防火地域、風致地区、国立公園、その他各種条例等で必要な場合、そのための費用は含まれていません。
(コーナー基礎とベンチありタイプ)

「東屋・コーナーフリー」を考えたい方、お問い合わせフォームよりご連絡下さい。

「東屋・コーナーフリー」の建築的仕様

  1. 屋根:A-アスファルトシングル葺き。(樋なし)
  2. 屋根下地:A-杉野地板15㎜杉化粧垂木
  3. 軒裏:A-化粧垂木表し外部用白系染色塗装(防火構造の軒裏にするには珪酸カルシューム板を張る必要があります。)
  4. 外壁:杉角材連結壁パネル表しの上外部用オイル(無色)塗装(外壁は壁躯体だけで30分の耐火試験をクリアーしたものです。)
  5. 開口部:開放で網戸なしを原則とします。建築後要望の場合相談に応じます。
  6. 土台:基礎上に設置ヒノキ材 B-置き型土台ヒノキ大引杉材
  7. 基礎:1-壁下のみ型枠ブロック(鉄筋コンクリート造)表し。 2-四周1と同様基礎、3-新設土間・立ち上がりコンクリート打ち放し仕上げ、4-既存舗装の上コンクリート平板もしくは鋼製束
  8. 内装工事:天井-屋根下地表し白系浸透性オイル染色塗装、内壁-杉角材連結壁パネル表しの上浸透性オイル(無色)塗装、床-1敷地舗装面表しまたは3-大引床組みの上構造用合板。(その上の置床フローリング仕上げは別途とします。全面または一部土間部分クッションフロアーも可能です。)ベンチ・背もたれ(オプション)–杉板オイル塗装根太組杉束立て
  9. 照明用配線工事、照明器具1灯コンセント2個付き。その他設備なし。
(コーナー基礎とベンチありタイプ平面形態)