寝室エアコンの風と熱帯夜の睡眠

エアコンの隠し方
ベッドがだめで畳が良いという方の場合のエアコンの隠し方

エアコンの風が苦手と言う方は多いです。暑苦しい夏の夜を、窓を開け放して、風通しで何とか凌ごうとしても、蚊の襲来は網戸で防げても、ガラリ付きの雨戸でもない限り、明け方や街灯の光で寝室が暗くならず、眠りが浅くなる方には、うまくいきません。近年の熱帯夜では、熱中症にならないためにもエアコンの世話にならざるを得ないようです。エアコンが苦手な人には、温度設定も難しく、冷たい風を避けて高めにすると、暑苦しく用をなしません。下げ過ぎても夜中手足が冷えて目覚めてしまい、人によっては偏頭痛に悩まされる方もいます。1時間切タイマーを使っても、やはり途中目覚めます。やっかいなエアコンの活用とその存在の隠し方の例を挙げてみます。

エアコン露出型取付も壁の間だと目立ちにくい
入り口上部にガラリでカバーした例

設計でも、寝室は思うほど簡単ではなく、エアコンの風の向きとそれをどう隠すかもそうですが、部屋の形状と広さでも、壁芯が1間半の間にベッドを縦に置こうとすると、壁との距離が50㎝ほどしか確保できず、もう少し広く欲しくなるとか、ベッドは凹んで寝苦しくなるので畳がいいという方とか、窓の位置も夏の西日の熱が部屋に蓄熱するので避けたい方、夜明けの光で明るくなるのを避け、暗さをコントロールしたい方、等々人によって微妙に違ってくる要素が多くあり、丁寧に検討する必要があります。

廊下へ出入口の上に設置して壁と同じ色の幕板を設けただけの場合

エアコンの風が嫌いと言っても、確かな睡眠をとるためや、熱中症にならないためにも近年の熱帯夜ではエアコンを上手に使うしか手はなさそうです。自分の場合、古い効率の悪いエアコンなので、夕べの対処は、寝る前にヤクルト1000を飲んで、暑苦しくなる温度より1度低く、27度でドライにし、風量は最低で、角度を上向きに固定し、朝までかけ続け、タオルケットで夜中寒くならないよう身を包むことで、朝までよく眠れました。皆さんもよく工夫して、ご自愛ください。

家具の扉と同じ色の幕板を設けてエアコンの存在が気にならなくした隠し方