カテゴリー: FSU工法

FSU工法 日刊木材新聞掲載

FSU工法について日刊木材新聞(令和元年8月1日号)に掲載されました。
第一面の見出しにFSU工法について掲載されていました。

FSU工法の概要、60分準耐火構造認定、構造評定、これまでの実績、大径木の活用等について取り上げていただきました。

FSU工法は、たくさんの方に使っていただきたいので、オープン化していきます。品質管理と施工管理・部材管理の為ルールを設けています。そのルールを守っていただければ、自分の裁量でこの工法を使っていただくことが出来ます。

FSU工法について気になった方は、当サイトのページ「FSU工法について」もご覧ください。
8月24日(土)には、現場(工事中)見学会や説明会も開催しますので、そちらにも是非ご参加ください。詳しくはこちら



森林型建築(FSU)工法 現場見学会・説明会開催

-FSU工法の説明と実践建築の参考事業「森の宿」モデルハウス等の提案-

概  要FSU工法の現場見学と、工法説明・FSU工法を使用した「森の宿」モデルハウスの提案
日  時2019年8月24日(土) 
現場見学会: 10:00~12:00 予定
説明会  : 13:30~16:30 予定 (その後、懇親会あり)
会  場現場見学会:東京都品川区旗の台 (一戸建ての住宅・延床34坪)
説明会会場:東京都中央区日本橋堀留町 株式会社結設計
※申込者が多数になった場合は、会場を変更する場合があります。
※詳細は、参加申込者にメールにてご連絡いたします。
参 加 費500円(資料代として)

事業提案背景「日本の森の今は、時代の今にどう齟齬があるのか」

  • 山は今、間伐材から皆伐太丸太の大量産出の時代に。
  • 小径木材は輸入材におされ市場では苦戦。
  • 市場は集成材用の小割材需要の時代をどう切り替えるか。
  • 合板工場の受け入れ材径以上の太材はチップ工場に?
  • 太物木材の製材所の大半が消失している。プレカット工場や乾燥工場も。

森林型建築(FSU)工法の提案

  • 木材を森のように林立させ、生地仕上げで室内森林浴可能な建築
  • 木材を軸組材としてだけでなく、厚板壁面体として大量使用の建築工法
  • 構造躯体が仕上げ兼用可能のため木造打ち放し建築可能
  • 新建材機能を木材で殆ど代用:断熱・水密・気密・耐火・仕上げ性能
  • 在来軸組金物工法の為既存金物プレカット工場生産加工が可能
  • 壁体は角材(105以上)をボルトで束ねたソリットパネルで内(外)仕上げ済
  • 住宅程度なら建て込み1日で屋根パネルまで完了可能(スケルトン完了)
  • 壁部材等が単一パネルのため建て込みも解体も容易で部材の再使用可能
  • 柱と同寸の角材をボルトで束ねた耐力パネルで構造評定を取得済み
  • 木造準耐火構造外壁・間仕切り壁で60分、30分認定取得済み

林業を促進する今後の木造建築と地域連携合理化建築生産体制を考える

  • 今後の木造プレファブ化とデータ化生産に対応する連携組織
  • 一社生き残り生産組織から地域連携生産合理化組織に再編勉強会発足
  • 地域の理想的建築生産合理化体制と部材仕様を考える
  • 市場で十分競争力のある生産連携体制と運用ルールを確立する
  • 現在行き場のない太物丸太の180又は150角材のFSU工法を活用する。
  • 行政にも勉強会参加を促し、公共的建築を実態に即した生産に配慮依頼
  • 木造建築をスケルトンとインフィルの分業体制の提案で市場拡大を図る。

「森の宿」モデルハウス建設事業とは

  • 地域連携の生産体制の検証として、体験モデルハウス「森の宿」を建築
  • 「森の宿」を森林浴可能な宿泊等の癒し体験施設としてPR活用する。
  • 「森の宿」は日中モデルハウスとして、夜は有料宿泊施設として活用。
  • 「森の宿」地域の絶好ポイントの敷地を年間15万円ほどで7年借地する
  • 建築費は、クラウドファンディング活用し、「森の宿」PRを兼ねる。
  • 施設の運営は建築受注主体者が、宿泊サービスは専門事業者に依頼する。
  • 土地返還時に施設は住まい又は宿として売却し解体材で再建築する。

 

令和元年8月24日の説明会参加応募フォーム



信州大学山岳会館 建方工事動画

先日完成した「信州大学山岳会館」を建築している動画です。
山岳部のOBの方が作成してくださりました。
FSU工法の建て方の様子が良く分かります。


信州花フェスタ2019

信州大学の山岳部OB山岳学士会が寄贈する部室(山岳会館)の建込みに立ち会った帰り、松本市で開催された信州花フェスタ2019に立ち寄ってきました。解体移築が容易な建築が展示してあるということで、見てきました。

外観を見た限り解体容易には見えませんでした。

内観を見てもどこが容易にした工夫なのか自分にはよく分りませんでした。でも今はやりの屋上緑化がされてありました。

関係者に解体を容易にする工夫をどこにしてあるのか、聞いてみても、正直よく分らず、どうやら想像するに、解体後、移築して使ってくれる先を決めてあるとことで、開催者が展示後の後始末に余計な手間と費用がかからないということのようで、確かにそれはそれで主催者には解体容易な建物となります。

せっかく来たついでに松本ドームの展示を見に行きました。そこから次回のブログに掲載する球体変遷に続くものを見ることになるとは夢にも思いませんでした。


信州大学山岳会館(部室)建築

去年から信州大学の山岳部の部室(13.5坪)の更新(建替え)のお手伝いをしています。ようやく建込みの段階に入ったのでブログに上げられます。これまでの部室は約半世紀前に当事学生であった卒業生が自力で建てたもので、老朽化がひどく、見るに見かねた卒業生が、建て替えてあげようということで検討してきたようです。最初費用削減のためプレファブでとなったそうですが、決して安くなく、山岳部の部室が軽量鉄骨?となり、山岳部の卒業生の自分の高校時代の友人が、応急仮設住宅を思い出してくれて、FSU工法を打診してきました。

色々なことを経て、私たちの工法で建てることが決まり、山岳部OB会である山岳学会の、ヒマラヤ遠征の予定等、すごいことを話している会議の最中に説明させて頂きました。信大の山岳学会は日本のトップクラスの登山家たちの集まりなんだと知りました。その会議の中で、当初杉材で予定しましたが、信州大学の卒業生が関わった演習林の唐松で建てようということになりました。

基礎配筋です。

建込みが始まり、柱が建てられました。

柱間に壁パネルが建てられ壁ができていきます。建てた壁パネルの上には横架材(梁)が載せられます。

周囲の外壁が一通りでき、妻側の壁の建込みが始まりました。

屋根が載せられた内部の空間です。

屋根も乗った南側外観の写真です。ここまで通常1日ですが、初めての工法ということで慎重にやられたせいか、二日かかりました。この建て方は県内でも初めてということで、学生さんや建築や林業木材関係者に案内を出して、工法の説明会をさせて頂きました。

その説明会で配布した資料がこちらになります。

≪信州大学山岳会館 ~fsu工法と可能性~≫(PDFデータ 6ページ)

 

 


ラグビーW杯 釜石の施設完成

結設計で設計・監理を担当した、釜石市のラグビーW杯用の木造施設が完成しました。
釜石鵜住居復興スタジアムの「やぐら」と呼んでいる鉄骨フレームの中に8棟の木造の部屋を作りました。ラグビーワールドカップの大会用の運営本部やインタビュールーム、放送記録室等です。

釜石市は、山林が多く林業が盛んです。その釜石の杉を使って木造施設を作りました。
木をふんだんに使ったので、W杯だけではもったいないですね。大会の後もいろいろなことにつかえる、夢がある建物になったと思います。


幕状の白い屋根を支えている鉄骨フレーム「やぐら」の中に木造の建物を建てました。


そのうちの1棟、TGPラウンジと呼んでいる施設です。


内部の様子(ピッチ側を見たところ)


ピッチの反対側 ガラス越しに、やぐらの木製ルーバーが見えます。


大きいガラス窓がある明るい空間です。


奥にミニキッチンやトイレがあります。



19年ワールドカップラグビー釜石スタジアム工事途中


19年ワールドカップラグビー釜石スタジアムの遠方からの写真です。
私共のお手伝いは、事務方の木質諸室とトイレ棟の設計・監理をさせて頂いています。

事務方のエントランスブリッジの入口に位置するトイレ棟の状況で、下がその外壁の外側の二つのエントランスを繋ぐ廊下です。

木質諸室は、下の鉄骨のフレームの中にこれから作られます。

スタジアムの観客席で、座面も釜石産の木で出来ています。
釜石地方森林組合の方々が、釜石の木を使おうと、関係者に働きかけて、このような木質棟などの使用が実現できています。バークレー校の人材育成事業として林業用人材スクールを開講したり、火災で焼失した森林の再生や燃え残りの木々で、グッツを作って応援者に配ったりと、彼らは今、日本で一番頑張っているのではないかと思われます。


新しい年になりました。今年もよろしくお願いします。

写真は拡大すると端の山の上の雲間にかすかに富士山が小さく見えます。めでたさも遠さも見えにくさも、今年の当事務所としてはこの程度かなと思います。

昨年までの数年は、東日本の被災地で開発提案した(FSU)工法の手前、定着するまではということで、個々の住宅や事務所等の復興のお手伝いの出稼ぎ(出張)が多くありました。それで忘れられたのか見放されたのか、関東方面の本来の在来工法の仕事が少なくなってきていました。それもいよいよ昨年暮れ、そのFSU工法で作るということになった、19年ラクビーワールドカップ釜石スタジアムのドーピング室等の木造諸室の設計がほぼ終わり、今年半ばに工事が完成すれば、お払い箱となるかと思われます。

これまで新しい工法に力を注いできて、いくつかわかってきたことがあります。職業柄、被災地で何らかの役に立ちたいという意識から始まりましたが、過酷な状況と地域特性からくる要請に答えようとしているうちに、設計者としての中途半端な我は見直し、建築を作るということの意味を改めて考えさせられました。例えば、当たり前のことながら建物そのものがすぐにも欲しい方には、いたずらに時間や費用をかける設計やデザインは、殆ど重きをなさず、工事を早く安くしてあげることの方が大事な場合が多いということです。それと林業や流通事情が建築工事の仕方や価格だけでなく、設計デザインにも大きく影響を与えうる可能性を秘めている、というようなことです。それゆえ設計者が関わるからには、それなりの意味と価値のあるものが何かも、わかってきました。

葉っぱの裏にも表にもめしべのような芽があるのが分かります?

さらにこの工法は、今後の木造建築の職人不足や工事費の高騰にいずれ対応する有効な手法になりうるということもみえてきました。

被災地での(建築)事情は人口減少を含め、日本の数年先を具現化しています。今、関東でのリフォームは人口減少で生じた空き家のせいか、リフォームブームになっていて、解体してみないと中がわからないからと、見積もりを高く出しても通る、美味しい仕事に思われ、各産業から多くのリフォーム屋さんが参入してきています。職人不足とオリンピックということで、工事費はうなぎ上りに高騰し始めています。新築よりも高いのでは、という話をよく聞きます。当然新築にもその余波は来て、今後オリンピックや消費税アップで職人不足がさらに進み、工事費のコストコントロールは益々難しくなりそうです。

その時、岩手で試みて色々わかった中で、新しい工法は現場職人をあまり必要とせず、殆どを工場で加工して持ち込んで作る木造建築の手法の核になりうる可能性を秘めています。現場での職人の数が少なくて済み、2日ほどで建込、屋根下地までいき、屋根を葺き、サッシ等を取り付け、設備を備えれば、それだけでも住めなくもない木造スケルトン(躯体)ができあがります。自分で仕上げたい(DIY)方や店舗あるいは別荘等にはうってつけです。またそれなりのレベルの住宅を望む方には、その後じっくり丁寧に仕上げて引き渡すこともできます。

岩手県では、施工を一緒にやっていただいていた工務店さんは、もう自分らだけで設計施工ができるようになり、依頼も多く、待っていただいている状況です。躯体建て込みだけの依頼もあり、その方が収益も高いとのことです。

関東では殆ど知られておらず、リフォーム等、他に収益のある依頼があるため、新たな工法はやりたがらず、この工法で見積もりをお願いしても、通常と同じようなものしか出してもらえません。それでしばらくは、店舗や別荘等で、岩手県と同じように多少遠方でも、忙しくない工務店さんを説得し、この工法で施工できるところを増やし、市中で高止まりしている工事費に、見直しを迫る手段にできないかと考えています。