月: 2006年10月

このシステムと不審者感知のポイント

この防犯システムのポイントは先にも述べたとおり、建物に入る前に退散していただくということです。窓ガラスや玄関ドアなどを壊す前につまり家屋に傷つける前に退散願うことが第一です。次に不審者の映像記録を残すこと、その次にそのことによってその地区に不審者が入りにくくすることです。その上で不審者の逮捕につながれば完璧です。

これまでの防犯システムは警備会社と同様ガラスを破るか、サッシやドアをこじ開けられて初めて作動するものが殆どです。被害を発生させて始めて作動します。このようなシステムは防犯を個人の問題、その家の問題と位置付けて考えた対処方法です。これでは壊された方はその修理をしなければならず何より入られたという事実が気味悪い気分にさせてしまいます。

建物に手をかけ壊す前に感知し、作動させなければ意味がなく、そこがこの防犯システムの難しいところであり最大の特徴でもあるのです。病気で言えば治療ではなく予防なのです。それと防犯を個人の問題に帰着させず地域で対処すべきものと考えているところも他のシステムとの違いです。防犯をお互い意識し合うことでその地域に緩やかなコミュニテイーが形成される可能性があり、行政に提案したいと考える所以です。(藤原)


動物達にかこまれて

f:id:yuiarch:20061016154340j:image:W50トランシット f:id:yuiarch:20061016154516j:image:w100トラロープ f:id:yuiarch:20061016154624j:image:w100一輪車 f:id:yuiarch:20061016154716j:image:w80サッシアンカー

建設現場にはいろいろな動物が潜んでいます。迷い込んだペット達ではなく一緒に仕事をする大切な仲間です。今回は一部の仲間をご紹介します。

『トラ』・・・”トラ持って来い”といわれた場合、連れて来るのは箱に入った精密機械です。角度を計測する測量機器でトランシットと呼びます。高層の建物が真直ぐ建っているのはこの機械のお陰です。昔はこの機械一台で車が買えたらしい・・・。ちなみに現場で使う黄・黒色の縞模様ロープやテープも『トラ××』と呼ばれるトラの仲間達です

『ネコ』・・・本物の猫もたまに見掛けますが、現場で働く『ネコ』は一輪車の事です。とにかく何でも載せて運ぶ超便利アイテムです

『アヒル』・・・RC造のサッシは皆このアヒル達が支えています。緊張感の無い呼び名ですが、サッシアンカー(躯体に溶接する為の台)の事です。見た目そのままですね

『ウマ』・・・大工さんの作業台や鉄筋を支えるスペーサーなど受台一般の事です。

『トンボ』・・・幅跳びの砂や野球グランドを均すのにも使ってますが、いわゆるT型の均し棒です。現場ではコンクリート打設時に活躍しています

『トビ』・・・いわゆる鳶職さんです。足場や構造部材の組立(建方)等建設現場の主役的存在です。何も無いブラブラの鉄骨の上をテクテク歩いていく姿は目の当たりにしても信じられません

?脱線/動物じゃないですが・・・?

『バカ棒』・・・”バカ”棒持って来い!と言われてムッとした経験がありますが、”バカ棒”と言う道具の事で馬鹿にされた訳ではありませんでした。いちいち寸法を測らなくても済むように適当な棒に印を付け、あてがって使います。素晴らしいバカ(棒)です   (石井)


いつも覗いてすみません

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進行中の現場がある根津には、魅力的な路地がたくさんあります。こちらはふらりと歩いて見かけた、あるお宅の玄関先です。いつも季節の草花が、さりげなくすっきりと活けてあって、目を楽しませてくれます。(青島)


根切り底

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担当の現場で根切り(地盤の掘削)工事を行いました。写真で見られる掘削面の上にはこの後基礎が載ることになります。地表より下のこの部分は建物が建ってしまえば今後目にすることはない部分ですが、この面で建物の荷重が基礎から地盤にリレーされることを想像すると違った見え方がして、その大切さを改めて思いました。(大庭)


FM工法1

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現在、集成材のFM工法の住宅の設計をしています。

HPに詳しく書いてありますが、FM工法は写真のような厚み120ミリ、成450ミリの集成の梁材を縦にに並べて壁を形成していきます。集成材の両表面が仕上げとなり、厚み120が断熱材を兼ねています。しかもこの工法は準耐火の認定を受けており、準防火地域内の3階建も可能で外壁は木構造のアラワシ仕上げとなります。(萩原)


ハッチング

今や作図にCADは欠かせない存在です。CADによる作図の是非については様々な意見がありますが、作図スピードは間違いなく速くなりました。例えば大幅に時間が短縮された表現方法の一つとしてハッチングがあります。手書きの時(学生時代ですが)は斜線を入れるにしても1mmごとに定規を動かして1本ずつ均一な線を引いていくしかありませんでした。格子状だったりすると徐々に線の間隔が広がったりして結局教授からやり直しを命じられ気が付けば窓の外が明るくなってきたなんてこともありました。綺麗にハッチングを描ける人はもうそれだけで素敵に見えたものです。それがCADだと範囲を選んでハッチの種類を選べば一瞬で出来上がりです。しかも、ハッチの種類を変更したい時はクリック数回で選びなおせばOKです。もう消しゴムで消して書き直してた頃には何があっても戻れません。CADの中でも最高の機能です。しかしながらCADとはいえどハッチの境界を選ぶのは決して簡単ではないようです。ちょっとでも境界線が重なっていたりしようものならコンピューターはうなりを上げ、サッシ枠が絡んだりすると酷いときは30分もマウスカーソルが動かなくなり、最悪の場合には全てを強制終了させなければならないこともあります。この時、同時に開いていたほかの図面までをも巻き添えにしてしまうのでこまめなオートセーブは欠かせません。いずれにせよ、ハッチング境界選択でCADが悩むとかなり時間のロスになるのでそのような状況を避けるために様々な手を打つ必要があります。今日また一つ、上手な選び方を知りました。結局一つの機能も使い方一つで効率が大きく変わるので日々新たな可能性を求めて邁進して行くのです。(柳本)


「市川の家」

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先日竣工した「市川の家」の2世帯それぞれの建主さんに、9/26のブログ記事にコメント頂きました。

ありがとうございます。すごく幸せな気持ちになりました。

「家づくり」は楽しいですね。

お知らせ

建主さんの御厚意により、この「市川の家」(2世帯住宅)の内覧会10月28日(土)に行うこととなりました。詳細は結設計のホームページからお問い合わせ下さい。

※既に入居されていますので、申込多数の場合はお断りさせて頂く場合がございますのでご了承下さい。(加藤)


「夏ツタ」の思い出

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緑に覆われ、少し前の宮崎駿アニメに出てきそうなこの建物は、登呂遺跡の敷地に建つ芹沢美術館(設計:白井晟一)。外壁を這う「夏ツタ」は、吸盤のある「巻きひげ」で塀や壁をよじのぼる性質があるそうで、荒く積まれた割り肌の御影石もツタを這わせる事を前提としたものと思われます。空間の変化に富む美術館内部とは逆に、建物のボリュームを抑え遺跡公園の緑に同化するかのように佇む姿は、完成直後よりも20年の年月を経た現在の方が設計者の意図した完成イメージに近いのかもしれないと、遠く思いを馳せたのは6月の事。季節はもう10月ですね・・・。(中嶋)


画像が送られてきたら 

携帯電話やパソコンに不審者が写っている画像が送られてきたら。

カメラのそばに設置してあるスピーカーであらかじめ録音しておいた数種類の音声の中から『誰ですか』などという文言を携帯電話から選択して発生させる指令をします。二度目に送られてきた画像にまだ不審者が写っているようでしたらさらに『出て行かないなら人を呼びます』等のきつい文言を発生させます。それでもその後に送られてきた画像に出て行かない不審者が写っていたときは大きな音声の『泥棒』と言うような言葉を連続して発生させ近所に聞こえるように携帯電話から指示します。

携帯等で受信した者同士はお互い連絡を取り合い、時には警察にその画像を送るなどの行動を取ります。あるいは近所の方に電話して警戒を促すことや自冶会等に連絡して付近一帯に防犯警戒態勢を敷いてもらうこともできます。

最終的には打倒警備会社プロジェクトと銘打つからには自冶会だけでなく近くの警察や市町村の防犯行政と連携が取れるシステムにすべく機器メーカーに開発を、自冶体や国に採用を提案したいところです。(藤原)


お散歩案内

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いつの頃からか・・・。線香の「臭い」が「香り」になって心地良く感じるようになりました。賑やかな所よりも薄暗く静かな所に魅力を感じるようになり、食事もあっさりした物を好むようになりました。中学・高校の頃は何故京都・奈良に来なければいけないのかと修学旅行に疑問を持っていましたが、今では「そうだ京都へ行こう」「旅なら奈良」「いざ鎌倉」まるでJR宣伝マンです。ちなみに写真は成田山新勝寺です。成田山公園に囲まれ、門前には食事処・土産物屋が並び結構楽しめます。お散歩におすすめです。(石井)

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