投稿者: 藤原昭夫

建築工事でのお茶出し

 

事中のお茶出しどうすべきか建築工事が始まる時、建主としては、年配の方は特に、職人さんへのお茶出しを気にされ方が少なくありません。しかしながら昔と違って最近は、建主さんが近くにいないケースが多く、職人さんもなくて当たり前と、殆ど気にしていません。近くの現場であっても、気にする必要は全くありません。住宅程度の普通の現場では、午前10時と午後3時に職人さんたちは声を掛け合って10~15分程休憩をとります。その時現場監督がいる場合、監督によっては自販機のペットボトルのお茶や缶コーヒー等、配ったりすることもあるようです。あるいは、自分らで買いに行ったりすることもあるようです。建築主としては、あまり気にせず、せいぜい現場を見に行く時に、ペットボトルのお茶等を持って行く程度でいいかと思います。


駅のホーム天井が木造架構で作られていた。

 現場に普段と異なる経路の電車で行く途中の乗り換え駅の写真です。これまでは防火上木材をこのように使えませんでしたが法改正で、工夫次第でこのように使うことも可能になってきました。何処の駅か分かりますか?

これも同じ駅の別の線のホームの写真です。鉄骨造に幕天井を張ったものです。光の透過性があり軽いので全面に覆い被せています。

建築的に意欲的な駅であることが伺えます。設計者には興味がつきません。

木造の場合透光性がないから線路までは覆っていません。駅名は旗の台です。(藤原)


仏式の地鎮祭

聖域の北側に位置して読経している

仏式での地鎮祭です。自分の経験では3度ほどしかありません。敷地の中央部に4本の竹立てしめ縄で聖域を設定するところは神式と同じでした。しめ縄に垂らす紙垂(しで)の形状が少し異なるようです。宮沢賢治の説ではしめ縄の縄は雲を、垂らす藁は雨を、紙垂は雷を表し、豊作を願うとのことです。4か所の竹の傍と中央に穴を掘り、金色の金物を呪文唱えながら置き、読経が始まりました。建築関係者はその読経を後ろで聞いているだけでした。読経が終わると、地鎮祭も終わりです。(藤原)


桜切るバカ梅切らぬバカ

枝を切られた現場脇の桜の木

今回の敷地は狭い一角に建てざるを得なく、残しておきたい桜の木の大きな枝に建物が当たるので、やむを得ず、その枝を、時期を見て庭師さんに切っていただきました。桜切るバカと言われるだけに、春に今後も素晴らしい花を咲かせるのか心配です。(藤原)


崖や擁壁のある敷地の計画、県条例に注意

上の写真は友人宅の隣の敷地の山が崩れて、仮処置してもらったものです。どこの都道府県でも建築基準法とは別に崖地条例が制定されています。崖の落差が2m超えている場合、その落差に合わせて、ある範囲内に建てる木造建築では、敷地外でも、敷地の上方でも下方でも、必要処置が条例で決められています。

※がけ地近くの敷地に対する制限等は、その土地がある都道府県の「がけ条例」によります。
(各自治体のホームページを参照してください)

上の写真のように、敷地の上に擁壁がある場合、その擁壁が安全であることを証明する必要があります。下の写真のように擁壁がない場合、都道府県で多少異なりますが、崖上の高い所から、高さの2倍ほどの距離を設けた範囲に建物を計画にするか、または崩れて当たる建築部分を鉄筋コンクリート造にするか、安全性を証明できる擁壁を設けるか、崩落への何らかの対策をするように決められています。

上の写真のように、崖の上の敷地の場合は崖下から落差の1.5倍の距離内に建てる場合、崖下から30度の仰角の範囲内の地中まで、基礎または杭を設けるなど、土が崩れても建てた建物が影響されない対策をとる必要があります。

上の写真は、開発行為で擁壁を設置して売り出した分譲地です。開発行為の検査で安全を確認できた場合、その許可書を添付して建築確認を申請するるので、問題になりません。(設計事例・聖蹟桜ヶ丘の家)擁壁の下に建てた住宅が、上の道路部分から見ると下の写真のように平屋建てに見えますが・・・・

崖下の道路からはこのように二階建てです。

 だいぶ前にできた擁壁の場合、図面と構造計算書、それと完成検査済み書があれば安全性の証明になりますが、それのない、あるいは下の大谷石のような擁壁の場合、証明できないことが多く、計画と予算の修正を迫られることになります。

今、この擁壁の上の敷地に、擁壁に荷重を掛けず、かつ擁壁の上に1.5mほど迫出した木造の住宅を工事中です。

下の写真は敷地内にあった擁壁の手前に地下勝手口を設けて、高い敷地の基礎底版を跳ね出し、擁壁を跨いで地下室の天井スラブとした住宅です。一階のコーナー窓の下の跳ね出しスラブの下の階段とその向こうのコンクリート壁は元々あった擁壁です。二階建て部分の向こうの隠れて見えない所にも同じ元々の擁壁があります。擁壁をやり替えると開発行為にかかって許可に時間と費用を要するので、それを建築に回した事例です。(設計事例・永山の家) (藤原)

永山の家
永山の家
崖上桜の家
崖上桜の家 二段組大谷石擁壁の崖上に建つ家
善福寺の家
善福寺の家 道路から2mほど高い敷地
つくし野の家
つくし野の家 道路面から2~3m高い擁壁のある敷地に建つ住宅
崖下に平屋を建築中
崖下の家 崖と道路に挟まれた細長い敷地に平屋を建築中。平屋建ての住宅の裏側が崖になっている。

 


近所でみた5層建ての住宅

散歩で少し遠くまで歩いていたら、郊外のさほど建て込んでいない住宅地に、住居にしては5層建てと高く、事務所にしては遠くからのせいか塔状に見え、各階の面積が狭いのではと見え、何かよくわからない建物があり、つい外観写真を撮ってしまいました。近くまで行き、表札を見たら住宅でした。一種の塔状住宅のようです。多分住居兼事務所ではないかと思われます。エレベーターは付いているだろうか、部屋割りをどう構成しているのか、と興味をそそる、個性的な建物でした。(藤原)


10年後の子供部屋の間仕切り

家を建てた当初は、子供部屋に間仕切り壁を作らないで、一つの大きな部屋にしておいて、子供の成長に合わせて間仕切り壁を作りましょうとすることが結設計では多いです。

その計画を実行する時が来ました。
10年前に設計した住宅の建主さんから、子供室を計画通り2つに仕切りたいとのご相談があり、間仕切りを作ることになりました。
そのほか2階デッキを広げたり、メンテナンスとして外壁と軒天の汚れの補修等も行いました。

この子供部屋の間仕切りは、ここ最近この都築の家のほかに2件ご要望が続きました。3件とも竣工後約10年です。10年経つと家族にも変化があるということですね。

都築の家 子供室|結設計
子供室のロフトベッド

元々天井が高い部分があったので、その天井高を有効活用して造付のロフトベッドにしました。ロフトベッドは、子供のころにだれでも一度は憧れるのではないでしょうか。
ベッドは、畳敷にしてあります。畳は何かすがすがしくてよいです。
意外と畳ベッドをご要望されることが多いですね。

2つの既存の可動式クローゼットを固定して間仕切り壁の一部にしました。お互いの部屋から使えるようにして、その隙間を収納棚に。
こうやって出来上がりを見ると、元々こういう形だったような気がしてくるほど、しっくりなじんでますね。

ピアノの裏が子供室です。左側の元々収納だったところを2つ目の子供部屋の入口に作り替えました。ピアノの上の欄間部分は、元は貫通していましたが、壁を作りプライバシーを確保しました。
壁は、左官壁です。既存部分と新しい壁との色が合わないことを心配していましたが、違和感がない仕上がりです。職人さんに感謝ですね。

間取図:左の間取りから右の間取りに変更。 既存の可動クローゼットを利用して間仕切り壁を作りました。

デッキは、6帖の広さだったものを7.5帖に広げました。
腰壁は、既存の小幅板がしっかりしていたので、そのまま使いました。デッキを広げた分の少しだけ小幅板を追加しました。
床は、グレーチングの上にデッキ材を張りました。金属のグレーチングよりも柔らかい印象になりました。
デッキ材は、杉で今まであまりデッキ材として使っていなかったのですが、耐久性があるものが出てきました。この杉材は、燻製することで耐久性があります。

正面の外壁は、白い漆喰壁なのですが、一部汚れがあったので汚れを除去しました。軒天の小幅板も塗装してきれいになりました。
やはり、きれいになるとうれしいですね。建主様にも満足していただけました。

竣工当時の写真は、設計事例「都築の家」でご覧ください。(加藤)


「建築知識2020年2月号」掲載

「建築知識2020年2月号」(エクスナレッジ出版)に、[職人不足に対応する合理的な新工法]としてFSU工法を取り上げていただきました。(P.087)

木造の在来工法に合理的な工法としてFSU工法を紹介する内容となっています。
書店で見かけたら是非手にとってご覧ください 。(加藤)



広い二階デッキスペースのある家の周辺

今工事監理で名古屋通いをしています。その現場近くにある名門のスケートリンクです。正面に掲げている写真やコーチらしき後姿をみればどこかお分かりですよね。入場するだけで300円徴収されました。近くには大須観音があります。

直ぐ上の写真はまっ平に見えますが、スケートリンクではありません。手摺壁とデッキを敷設する前の防水工事終了後の現場写真です。見えている大開口には敷地境界から5メートル以内ですので、ワイヤー入りガラスににしないといけないところですが、デッキスペースの右に見える手すりを壁を軒迄立ち上げ、防火壁にして、開口までの類焼距離を5メートル以上確保することで、ワイヤー入りガラスを免れるようにしました。