投稿者: 藤原昭夫

馬込の家 土工事から基礎配筋検査

先日東京の大田区で現在工事中の「馬込の家」の地下コンクリート部分の配筋検査をしました。

設計事務所の監理では、設計図通りに施工されているか確認します。工務店の行う工事管理で確認しながら施工していますが、それをさらに監理者としてチェックしていきます。
配筋検査では、鉄筋径、ピッチ、かぶり厚さ、継ぎ手長さ・定着長さ、開口部補強などなど、確認。大きな問題なし。いくつか気になる部分の補強を指示。

「馬込の家」の敷地は、道路から見ると2.5m程の高低差があります。下の写真は、掘削前の敷地の様子。
この高低差を生かして、「善福寺の家」のように車庫と玄関を地下に設けます。

下の写真は、工事前と地盤掘削工事~配筋・型枠工事までの様子。

工事前の敷地 (道路から2.5m程高くなっています)
地下部分の地盤掘削
山留工事(土が崩れてくるのを防ぎます)
底盤及び壁配筋工事
1階床スラブ配筋と型枠工事(底盤のコンクリートは打設済)

この後、壁と上部スラブのコンクリートを打設します。
1階より上は、木造です。

構造材のプレカット図チェックも終わったので、構造材の加工が始まります。
上棟は、今のところ2月上旬の予定です。


土地の段差を活して「FSU工法で建てた家」内覧会のご案内

近年の地球温暖化対策・CO2削減への関心が高まっている証なのか、FSU工法で住まいを建てることを検討したいという方が増えてきました。今回ご案内する家の他に、現在2件FSU工法で設計を進めています。

FSU工法の家は、通常の在来工法で建てる家に対して約3倍の木材を使用することになります。そのことにより、約1ヘクタールの森林整備が進み、古い木を若い木に植え替えることで、二酸化炭素の吸収を今後約5~10倍に増やし、家を建てることが地球温暖化に抗う行為になる工法です。
FSU工法についての説明はこちら

木工事中の様子

まだFSU工法で建てた住まいが少なく、これまでご案内できる機会が殆どありませんでした。最近設計事例に挙げたFSU工法で建てた『城南の家』も数年前建てたものです。
今回の建て主さんも、計画時がちょうどコロナ禍のピークだったことも重なり、ご自身は事前にFSU工法で建てた住まいを見学することができなかったのにもかかわらず、ご厚意で内覧会をさせていただけることになりました。

特に今回はFSUパネルが内外現し仕上げになっており、工法をとてもわかりやすくお伝えできる貴重な機会です。ただ、仕上がりは躯体の木材部分の面積が多いため、好みに向き不向きがあり、見る前から懸念される方もいます。自分の目で確認し、空間を体感してください。

尚、下の写真は車庫の工事前ですが、工法だけでなく、建蔽率上難しい敷地の駐車場屋根を、約2mの高低差を活用して、建築基準法を駆使することで建築した車庫を内覧会ではお見せします。これにより、駐車している車の保護だけでなく、リビングからの眺めは庭の広がりを感じさせます。建蔽率が厳しく段差のある土地をご検討の方には必見です。

駐車場屋根工事前


内覧会は、建て主のプライバシー保護のため予約制となっています。
内覧希望の方は、下記フォームよりお申込みください。
現地へのご案内はお申込みをいただいた方へ直接お知らせ致します。

■ 日時:2022年12月10日(土) 13:00~16:00

■場所:千葉県四街道市

■交通:JR四街道駅または都賀駅よりバス または 四街道駅より徒歩20分

    「FSU工法で建てた家」内覧会申し込みフォーム

    必須希望時間

    必須お名前

    必須ふりがな

    必須現住所

    当日の連絡先(携帯番号)

    必須メールアドレス

    必須参加人数

    ※終了しました。


    相模湾の見える家、完了検査

    相模湾の見える家、完了検査の帰り道、振り返って見た夜景

    伊豆高原に建てる家、3軒目の「相模湾の見える家」の工事が竣工検査を済ませました。現場は残工事もあり、養生やら資材やらがあって、見せられる写真が取れないまま帰りかけ、振り返ってみたら、照明に照らされた室内と軒裏の小幅板が夜空に浮かび上がっていて、思わずスマホのシャッターボタンを押しました。後で聞いたら現場の職人さんたちも夜景に感心して写真を撮っていたそうです。

    最後の作業の駐車場のコンクリートに、穴を空けて玉竜を植える作業

    この仕様は見積り時、予算オーバーで取りやめの筆頭候補でしたが、建て主さんが原設計通りやらせてあげたい、と後押しして頂いて日の目を見た仕様です。穴が大きいと躓く可能性があり50Φにしたのですが少し小さかったかもしれません。早く葉ぶりが大きくなって欲しいところです。このほかにも原設計を尊重していただいたところが多くあり、設計者冥利に尽きる建物でした。その辺をいずれ設計事例で紹介させていただきたいと思います。

    この家の売りの二階のコーナー窓のある桧板貼り壁の温泉付き浴室

    土地を決める時、一緒に見て回ったので、この敷地のこの角にコーナー窓を設け、開放されたようにし、露天風呂の雰囲気を出そうと考えていました。そのため防犯もぬかりなく考えています。ちょうど借景の紅葉が美しいときでした。

    トップライト付きの室内干しスペース

    天高く雲流れる秋の空が見え、気持ち良い空間になっていました。

    洗濯機置き場の洗濯機ホースをつなぐ排水金具のため一段下げた床

    排水金具は床より一段下げて、洗濯機をあげないで排水ホースが繋げられるように考えました。洗濯機パンは、作業時、足のつま先が洗濯機パンに当たり使いにくいので、敢えて使っていません。

    現場では、どこかにうまくいかないところが出て来るものです。今回デッキの床レベルを引違いサッシの下端に合わせたら、室内物干しの開きドアと微かに当たることが判明し、その分全体を下げようとすると、デッキ床の根太下地が十分取れません。そこで開き扉とキッチンの出入り口前の床のみをほんの少し下げ、広いデッキ床との間に15mm程の勾配を設けています。竪樋が下りてきているデッキ床の部分です。微かに床材に切れ目が付いていて、よく見ると分かります。その作業のためか、デッキ床に切り込んで入るはずのグレーチング金物が未だ付いておらず、これから付けて外流しになります。

    二階デッキから眺められる景色

    デッキからは伊豆の山並みと遠くに相模湾の海が見えます。大室山も西北の空に僅かですが望むことができます。

    今回の設計では、細工はしても目立たせず、目に付くデザインは慎んで、住む方が自由に住みこなせるよう、おおらかな空間を目指したつもりです。真の審判は住んでから出て来ます。何とか合格のようであれば、他の方も案内して見ていただき、設計事例でも紹介させていただければと思っています。

    「相模湾のみえる家」のブログ記事



    伊豆高原にて現場監理「 上棟 」

    先週、伊豆高原にある「相模湾が見える家」の現場へ、外壁左官の塗り方の確認等のため行って来ました。内部も着々と進んでいます。大工さんには、「難しいよ~!」と言われてしまいましたが、とても丁寧に作られていました。いくつか納め方の確認など打ち合わせもしてきました。

     

    ↑写真は、7月上旬の上棟時の様子です。とても暑くお天気に恵まれた日でした。
    ↑写真は、7月上旬の上棟時の様子です。とても暑くお天気に恵まれた日でした。

    「 上棟 」の日は、平面的な図面から一気に1日で立体的に見える、とてもわくわくする日です。構造的な架構が良く見えて美しいです。

    屋根の形状は寄棟で通常は隅木が45度の斜めに架けられますが、北側の屋根は隅木が37度と振れ隅になっていてプレカットでは加工出来ず、大工さんに手加工してもらいました。そのおかげで柱が邪魔な位置でなく、間取り的にちょうど良い位置に配置出来て、リビング・ダイニング・キッチンが広々とした空間となっています。

    ↑写真は屋根の通気層の部分です。
    ↑写真は屋根の通気層の部分です。

    土台水切りの部分から流入した外気が壁の断熱材外側にある通気層を通って上がって行き、更に軒下からも外気が流入し、ここの屋根の通気層を通って、隅木の上を抜けて屋根頂上部の棟換気から抜けていくわけです。棟換気部分は、▶鎌倉山の家のブログでも紹介されています。この通り道となる隅木部分も、合板で塞がれることなくちゃんと加工されて、通り道が確保されていました。


    サスティナブル型工法住宅の建て込みをお見せします(FSU工法)

    2019年ラグビーワールドカップ会場の▶釜石鵜住居復興スタジアム木質棟関係エントランス

    東日本大震災復興の際、釜石市で、森林整備を促そうと開発を始めた、FSU工法の住宅の建て込みが、▶2019年のラクビーWC釜石鵜住居復興スタジアムの木質棟以来、久しぶりに9月16・17日千葉県四街道市で行われます。

    林業再生の建築工法を謳い、構造壁が柱と同角材の連結パネルで構成され、部材のリユースの容易性を前提とし、廃棄物を極力出さず、出しても地中に還せない接着剤等の化学物質を使用しない、世界でも稀な工法です。

    材料の杉も、プレカットも角材パネル製作も今回は岩手県で製作しています。二酸化炭素の吸収固定及び環境負荷をかけない建築工法として、十数年前から開発し、洗練させながら構造評定や耐火認定の取得などを整備して普及をアピールしてきました。私どもの力量不足でその意味と価値を多くの人に伝えられずに今日に至っています。

    しかし異常気象による災害や、脱炭素に関心が集まってきたせいか、最近FSU工法に関心をよせる方も多くなってきました。

    FSU工法壁パネル(角材連結構造パネル)を柱間に落とし込むところ(釜石再建住宅)
    構造壁パネルに梁を載せるところ
    信州大学山岳部部室棟の外壁パネル現し壁仕上げ


    FSU工法を知るには、百聞は一見に如かずで、建て込みを見るのが一番なのですが、その機会は極めて稀です。今回、工事や近隣迷惑にならない限り自由に見る事が可能です。
    雨天の場合中止です。興味を覚える設計者や木材・建築関係者、建築予定の方、連絡いただければ工事場所を連絡いたします。環境配慮の時代、参考にして下さい。

    FSU工法の概要(FSU普及協会HP)

    盛岡の家、二階寝室からリビング吹き抜けを見る

     

    FSU工法建て込み見学会概要
    ■日時:2022年9月16・17日 8時~17時 ※雨天中止
    ■場所:千葉県四街道市
    ※詳しい住所は、申し込みいただいた方にメールにてご連絡いたします。

    見学のお申込み先
    株式会社 結設計/ 03-5651-1931 ・ office@yui-sekkei.co.jp

    ※終了しました。


    キッチン横の サービスバルコニー いる?いらない?

    国立の家1年点検

    去年夏にお引き渡しをした国立の家の1年点検に伺いました。
    まだ1年とはいえ、とても綺麗にお住まいいただいて、おうちを大切にしていただいていることをヒシヒシと感じていた矢先、

    「どこも不具合なく、とても満足しています」

    と、このうえなく大変嬉しいお言葉をいただきました。ありがとうございます。

    サービスバルコニー


    さて、お話しをしているなかで サービスバルコニー の使い方について伺ったところ、
    「これはあってよかったです。ゴミの置き場所がないので、(サービスバルコニーが)あって助かってます。よかったです。」
    と奥様よりコメントをいただきました。

    上の写真の車庫上でちょっと飛び出ているのが、キッチン横にあるサービスバルコニーです。
    お打合せを進めていくなかで、サービスバルコニーがないプランの瞬間もありました。サービスバルコニーがない方が、正面の顔がスッキリするパターンです。しかし雨よけも兼ねて、結果サービスバルコニーを設置することになりました。


    サービスバルコニーは、ちょっとした荷物を置いたり、エアコンの室外機置き場として利用されます。今回はキッチン横にあるので、集荷日までゴミを置くスペースとして重宝されていました。

    キッチン横にある サービスバルコニー
    キッチン横にある サービスバルコニー


    キッチンは、家族の健康を守る基本となる『食』を提供する、家の中でも重要な場所です。住まいのプランを計画するなかで、もし設置することが可能なキッチンの配置の際は、1度サービスバルコニーの採用を検討されてみてはいかがでしょうか。リビングが上層階になるほど効果的かもしれません。

    プランによっては、アプローチ~玄関上の庇を兼ねることで、サービスバルコニーの軒裏が玄関までのアプローチをちょっといい空間にしてくれる効果をもたらしてくれるかもしれません。

    なおサービスバルコニーにエアコンの室外機置場とする計画をする際は、排気等による離隔距離(参考:エアコン室外機離隔距離/Panasonicより)も考慮のうえ計画する必要があります。


    この国立の家は、敷地内に1m20cm程度段差のある土地です。
    敷地内の段差はマイナスと捉えられることが多々ありますが、その特徴を生かしたプランにすることで、豊かな住まいを実現することも可能です。

    国立の家 家づくりのご紹介は▷こちらです。
    もしお時間がありましたら是非覗いてみてください。


    西船橋のリノベーション

    今日は西船橋のマンションリノベーションの完成写真撮影でした。

    壁のクロス下地がコンクリート+モルタルでしたので、コンクリートの壁にしてみたいとのご要望もあったので、ダイニングのクロスをはがしたままにしてみました。
    素材感もありグレーの落ち着いた感じが良いです。施主様のナイスチョイスでした。

    撮影した写真は後日設計事例に掲載しようと思っていますので、お楽しみに。

    施主様のブログで、今回のリノベーションの様子を連載で紹介していただいています。
    施主側から建築しようとしたときの不安や、楽しさが臨場感を持って伝わってきます。

    ユニクロ大好き nodoka’s Diary (ameblo.jp)

    リフォーム|ユニクロ大好き nodoka’s Diary (ameblo.jp)


    電力逼迫 我が家も太陽光パネル設置


    この夏電力供給が逼迫しているとのことで、築30年の我が家にも4.5kWの太陽光発電と300リットルの給湯用ソーラーパネルを設置しました。
    写真下が発電用パネル、その上の3枚が給湯用パネルです。その向こうに聳えているのが、駅前の高層マンションです。
    売電価格が17円/kWhで、購入価格が19円/kWhの今、収益目的ではなく、自己消費分ぐらいは自分で賄おうという方の設置が多くなっているようです。再生可能エネルギーの利活用は社会で生きていくためのマナーのような流れになってきて、設計者としても共感を持って話ができるためには、先ずは「隗より始めよ」です。

    設置方法は、金属屋根(この場合瓦棒葺き)に下地用アルミパイプを勾配に直行するように瓦棒に固定し、その上にパネル固定用のパイプを井桁状に固定し、その上にパネルを設置し、パネルの上下を固定金物で止めます。
    給湯用パネルは熱吸収の効率を考えて45度近くの角度にしました。
    地上に設置された貯湯タンクです。ソーラーで集熱して温められた冷媒が、水道水が溜められた貯湯タンクの中に入っていき、熱交換してタンク内の水を温めます。屋根で温められたお湯が直接、温水として給湯されるわけではありません。このタンクの大きさ(750×750×1700㎜)はかなりの大きさで、既存の住宅に設置する場合、配管距離もあって、置き場の設定に苦労しました。

    貯湯タンクの中のお湯の温度は室内の表示パネルでも見ることができます。
    7月だと11時ごろには写真のように設定温度の70度近くになります。それ以降は、中でお湯を使用しない限り、殆ど集熱しないようです。これだったら、設計者としてはタンクをもう一台設けて、お湯を蓄えさせ、二世帯で使えるようにしたくなります。ガス代は少なくともここ1か月はガスコンロ使用分のみとなり、約1/3になりました。

    また、写真の表示パネルのボイラーというランプは、タンクのお湯がボイラー(湯沸かし器)の給水管に接続されていて、曇天時に十分な集熱が出来ない場合、ガスボイラーが作動して、設定温度まで温めて給湯していることを表示するためのものです。

    こちらは同じ時刻の発電パネルです。3.7kW発電していて、0.3kW消費し、3.4kW売電しています。もっとも設置後1,2カ月は発電した電気の売電は未だ認可されておらず、その間、無償提供していることになります。それにしても昼間の使用電気量はテレビと一部の照明だけのため、0.3kW程度です。これにトースターを使用した瞬間1kW 上がってしまいます。まさにエネルギーの見える化です。これから季節によって発電量がどう変わっていくか、設備機器の使用状況によって消費電力量がどのように変わっていくか、じっくり観察して、報告したいと思います。

    東京都も本格的に新築住宅に太陽光パネル設置を考えているようです。
    (▷太陽エネルギーの利用拡大|東京都環境局 (tokyo.lg.jp) 
    今回太陽光パネルを築30年の住宅に設置してみて、できなくはないことが分かりましたが、これから新築を考える方は、設計時に考えたほうが、屋根形状や漏水に強い方法の検討など、もっと効果的で効率よく、他の機器との連携含めて、スマートにできると思いました。そのことを踏まえてアドバイスしてきたいと思います。

    これまでの太陽光に関するブログも併せてお読みください。

    これまでのブログ

    ▷ その1 太陽光発電、これまで強いて奨めなかった理由
    ▷ その2 太陽光発電、現在はお奨めするか…
    ▷ その3 太陽光についてのレポート~発電利用編~
    ▷ その4 太陽光についてのレポート~給湯利用編~
    ▷ その5 太陽光活用設計手法~住宅の蓄電池化~
    ▷ その6 太陽光活用設計手法~まとめ編~


    伊豆高原にて工事監理「配筋検査」

    先月、伊豆高原で現在工事中の「相模湾が見える家」の配筋検査に行きました。設計事務所(建築士)の行う工事監理は工務店さんが行う現場管理とは違い、設計図書通りに施工されているかを確認することです。今回は配筋検査と基礎蓄熱冷暖房の配管工事、配管のスリーブが適切に施工されている等をチェックしてきました。

    配筋検査のチェックポイントは、鉄筋の径、ピッチ、かぶり厚、補強筋、定着長さ、等々があります。

    かぶり厚とは、鉄筋の酸化予防とコンクリートのクラック防止に必要なコンクリートの厚みでして、建築基準法施行令第79条第1項に規定されています。必要なかぶり厚がとれていないと基礎の耐久性に問題が生じることになるので重要な確認ポイントです。基礎の立ち上がり(土に接する部分)のかぶり厚は40mm以上とし、底盤(土に接する部分)のかぶり厚は60mm以上とします。このかぶり厚を確保するために、スペーサーが使用されますが、このスペーサーが適切に設置されているのかも確認する必要があります。

    ↑立ち上がりのかぶり厚、底盤のかぶり厚OK!

    今回は基礎梁の形状の種類が多めでしたが、鉄筋の径、本数も問題なく、全て図面通り施工されていました。

    建物を新築する際に地盤調査は必須で、地盤調査をすると「地盤改良工事が必要」と判定されることが多いですが、今回は改良工事は必要なく「べた基礎」のみの判定でした。伊豆高原は伊豆東部火山群の溶岩流などで形成された丘陵地で、岩盤地盤になります。つまり、地盤が固いということになります。基礎工事をする際の掘削ではこんな岩がゴロゴロ出てきます。

    3年前に竣工した「伊豆高原の家」では、掘削した岩は廃棄処分にせず、庭の一部になっていました。(藁科)