投稿者: 永沢昭二

一ヶ月点検

先日、安曇野の家の一ヶ月点検に行って来ました。
安曇野の家の玄関は畳敷きになっており、壁の一部をくりぬいて造った飾り棚は雰囲気良く飾られていました。

家具等も落ち着いた色調で統一され、とても気持ちの良い空間でした。


ドイツ‐ローテンブルク‐

今年の夏季休暇に初めてドイツに行きました。
8月の前半でしたが日本の夏とは違い湿度が低いので、太陽の日差しは強くてもほとんど汗をかくことがなくとても快適でした。また夜の9時くらいまで明るく、心地の良い夕方の時間が長いので得をした気分になります。

フランクフルトから入国して南を中心に移動しました。
ローテンブルク o.d.T.という町で上の写真のように入口の横にはしごのようなものが壁に掛けられている建物をよく目にしました。なんのためだろうと思い注意して他の建物を見ていたら、大体はしごの下には植物を植えるようなスペースがあり、成長した植物を絡ませて壁に這わせるためのようでした。窓の鉄格子も防犯のためかと思っていましたが、そこに植物を絡ませるためのようです。
入口の脇に1本だけ植えることに何か意味があるのかなと不思議に思いました。

城壁に囲まれたローテンブルク o.d.T.は入り組んだ石畳の路地や木組み住宅など、中世の町並みがとてもよく保存されています。入口の脇に植物を植えたり、窓にはきれいに手入れされたお花を置いている家がたくさんあり、そこに住む「人」によって町並みがつくられていることを強く感じました。


石神井の家 上棟

石神井の家上棟しました。

心配した雨も降らずほっとしました。これから本格的に現場がはじまります。


RC造外断熱

品川で工事進行中のFマンションはRC造で外断熱です。
施工方法は同時打ち込みで、壁の外側は断熱材を型枠にしてコンクリートを打設します。
断熱材は主成分が無機質の炭酸カルシウム系のものを使用し、経年変化が少なく、また火にも強く炭化するので燃えません。

1階壁と2階床のコンクリート打設の様子で、コンクリートを流している箇所の下では、空気を上に逃がすように型枠の上から壁を叩きます。
計画よりも早く打設が終わりました。


石神井の家 配筋検査

先日配筋検査をしました。

配筋検査は、鉄筋径、ピッチ、かぶり厚さ、継ぎ手長さ・定着長さなどなど、特に問題なし。
きれいな配筋でした。

同じ日に瑕疵担保保険の検査もありました。そちらも特に問題なしでした。
プレカット図のチェックも終わったので、構造材の加工が始まります。
上棟は、再来週の予定です。


TOKYO STATION

昨夜、仕事を早めに切り上げて 東京駅丸の内駅舎保存・復元工事 完成記念イベントとして行われた『TOKYO STATION VISION (東京ステーションビジョン)』を見に行きました。
このイベントは、創建時の姿に復元された東京駅丸の内駅舎を巨大なスクリーンに見立てて、プロジェクションマッピングという技法で映像を投影するというものです。

音に合わせて動く光の芸術は今まで体験したことのない感覚で、新しい東京駅が今から始まるという期待感に包まれました。
近いうちに、明るい状態で新しい東京駅を見に行こうと思います。


土肥の家 改修工事現場から

土肥の家改修工事現場です。
外壁は基本的には既存の外壁の上に全面弾性吹付タイル仕上げで、補修が必要そうな部分は既存外壁を剥がして防水シートを張り直し、木ずり、ラスカット張り、モルタル下地と新設していきました。

下の写真の部屋は洋室から和室へと変え、奥行き910mm分を増築する部屋です。
左の写真は既に増築をして床組をしてあり新設でサッシが取り付いてある状態です。
もともと外壁であったラインにかなり梁せいのある梁が通っていました。このままではフラットの天井から梁が飛び出てしまうので、現場で急遽段違いの天井でそこの部分は仕上げをヨシベニヤにし、間接照明を仕込もうということになりました。
ヨシベニヤを貼った状態が右の写真です。
クロス貼りの天井に表情がついて、なかなか雰囲気のある和室になりそうです。
壁はこれからクロスを貼り変え、建具は塗装で壁の色に合わせていきます。


Fマンション現場状況

Fマンションの基礎打設の様子です。
コンクリートは練り混ぜてから徐々に品質が変わっていき、品質確保のため練り混ぜてから打ち終わるまでの時間が外気温により決められています。品質や調合配分に加えて工場からの運搬距離も重要な施工計画のひとつです。
ミキサー車で次から次へと生コンクリートが運搬され、1日で基礎部分を一気に打設します。
打設したすぐそばから振動機を挿入して締め固めをし、その後に木ゴテで荒仕上げをしていく人、表面仕上げをしていく人、鉄筋を磨いている人と、コンクリート打設の日はたくさんの職人さんが現場に入ります。

1階床スラブの打設も終わり、先日、1階壁・梁の配筋検査を終えました。
次は1階壁の型枠を組み立てていきます。


押上の家 ヒペリカム・カリシナム

先日押上の家の近くを通ったので、植栽の様子などを確認。

押上の家の植栽 ヒペリカム・カリシナム
ヒペリカム・カリシナム 押上の家の植栽

道路と建物の間のヒペリカム・カリシナムがかなり元気に育っていました。狭い部分に植えたので、少し心配していましたが、安心しました。
建物足元の基礎コンクリートが隠れていい感じです。(加藤)

設計事例▶押上の家


遊び心満載の和室

安曇野の家の和室は遊び心が満載です。
床の間の奥にはわざとインパクトのある柄を使いました。

実は、床の間の奥は襖になっていて開けることが出来ます。襖にしたので、建て主さんと相談してあえてこの柄を選択しました。

襖を開けたときは書院として使うことができ、脚は床板(机)の下のスペースに入れられます。掘り炬燵のようなイメージです。
また、この書院は手前にも襖があり、手前の襖をを引き出すことで隠せるようになっています。この襖は壁のように見せたかったので、壁に似た色の襖紙大判1枚貼りにしました。

襖を何枚も様々な位置で引き込む構造はかなり複雑になりました。また、引込んだ襖が隣の押入れに干渉するため、押入れの機能を落とさずにするにはどのようにしたら良いかなどかなり考えました。襖自体に引き手を設けてしまうとそこに建具があることがまる分かりになってしまうため、建具の移動と意匠の両立にも気を使いました。そして、大工さんや建具屋さん、経師やさんにもかなりがんばってもらいました。

最近あまり見なくなった舞良戸(まいらど)を建て主さんの希望で入れてみたりと、面白さも満載です。