月: 2006年8月

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すっきりとした印象のきれいなイスです。

同じ空間でもそこに置かれる家具によってその空間の印象はかなり違ったものになります。このイスも自分のポジションでさりげなく、でもしっかりと自己主張していました。素敵な家具を見つけても”様々な事情”でなかなか購入できないのですが、いつかお気に入りの家具に囲まれた生活を(もちろん自分が設計した家で…)したいなと思いつつ一日の大半をこの画面に向かって過ごしています。

ちなみにこのイスは こいずみ道具店 の「R+R Chair」です。他の家具・道具たちも素敵な物ばかりなので是非一度覗いてみてはいかがでしょうか。(石井)


雨の日のおすすめスポット

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小雨の中、東京国立博物館の法隆寺宝物館を訪れました。雨で濡れたアプローチが正面に広がる水盤に溶け込む様子や、曇り空のせいか建物を構成するグレーの絶妙な濃淡が浮き上がった様子は、雨の日ならではの発見で、外から眺めているだけでも十分な満足を与えてくれました。雨で客足の遠のいた館内は、『宝物』を眺めながら遠い昔へ思いを馳せるのに最高だったことは言うまでもありません。併設する木々の中のレストランもおすすめです。(青島)


住宅警備会社がなぜ住宅に侵入する前に警備活動をしないのか?

普通は窓の中の障子の縁にマグネット等を付けていてそれが離れたときに異常を知らせる仕組みになっています。あるいは内部の壁等の人感センサー等でキャッチして知らせます。これらは内部にしかつけられません。外部に取り付けると雨や湿気あるいは猫、鳥、昆虫等で誤作動が起こるからです。警備会社も誤作動でいちいち呼びつけられてはたまらないので外部までは警備の対象にしたくないのです。

色々なメーカーのセンサー付きの警備用品の殆どが内部用です。外部用もありますが極めて高額で取り付け方も厳しく限定されます。

確かに外部も警備してくれる会社もあります。その場合店舗等を対象にしていて極めて高額の保障料となります。誤作動の呼び出しだけでなく取り付ける機器も高額だからです。

だから家の外は警備会社は警備したがらないのです。(藤原)


事務所にて

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これはマンションの10階からの夕焼け前の景色です。事務所での仕事中ふと外を見たら景色が黄色味がかっていたので、外廊下に出てみると西の空が金色に光っていて思わず見入ってしまいました。現在建築中の隣のビルがとうとう事務所のある10階を越え、この景色も見られなくなります。そう考えると、ビルに囲まれたこの日本橋で地上を歩いていたら夕日なんて見られないんだなと思いました。(萩原)


FLAT N ASAGAYA

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7月31日の市川の家で紹介された小幅板の吸音天井を施工している写真です。左上に見えている白い部分はパーフェクトバリアという断熱材でこれが吸音効果をもたらします。全体に見える黒い部分は不織布でこれは野縁とパーフェクトバリアを隠すためのものです。そして1枚ずつ丁寧に張られているのが赤松の小幅板です。正確なピッチで綺麗に張っていくのはとても大変な作業で大工さんの顔は笑っていても目が笑っていないことはしばしばあります。それでも仕上がったときの美しさは苦労して頂いた甲斐が十分あるものだと確信できます。この天井に限らず、常に作業をして頂く方の苦労に見合った結果を残せる設計をしていきたいものです。

尚、この物件で8月20日にオープンハウスを行います。興味のある方は結設計までお問い合わせ下さい。(柳本)


住所:地番?住居表示?

住所は2つある場合があります。

この2つの住所とは「地番」と「住居表示」です。家を建てようとしたとき戸惑うところだと思います。

敷地が、所轄する行政庁で住居表示に関する条例が定められている場所である場合は住所が2つあります。分かりにくいのは、住居表示している区域としていない区域が混在するということです。住居表示をする区域に定められていない場合は地番だけが住所になります。

地番は、「土地の番号」で、土地の所有権を明解にするために付けられたものです。よって土地の登記簿などには地番が用いられています。

新しく市街地が出来たり道路の新設など、様々な事情で土地が分筆・合筆され、欠番や枝番ができると、建物の所在が分かりにくくなります。そこで、住居表示が出てきます。

住居表示は、まず行政庁(市役所等)が道路、河川、鉄道その他恒久的な施設等によって区切った区域に「街区符号」を、街区の角等から一定間隔(10mずつ等)に区切って「住居番号」をそれぞれ割り振ります。そして、建物の出入口(門・玄関等)の位置によって各々の建物の住居番号、つまり住居表示が決まります。

■■○丁目(町名)□番(街区符号)XX号(住居番号)

出入口の位置が確定していない(建物が建っていない)と住居表示は付きません。又、今まで住んでいた家の建て替えをした場合にも、出入口の位置が変わった場合は住居表示が変わる場合があります。

建物完成後(行政庁によっては完成までに)住居表示の届けを出して行政庁が番号を割り振るまで住居表示は確定しません。

そのため、設計・工事中に使う住所は地番を使います。(加藤)


シンボルツリー

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外構のシンボルツリーに何を選択するか、色々と迷うところです。写真の「深沢の住宅」では「シマトネリコ」という木を株立ちで植えました。落葉樹の「ヒメシャラ」にも似て葉の茂り方が涼やかですが、半常緑の木なので冬場でも葉を残します。1年を通して室内から緑を眺められ、道路に面して大きな開口を設けた場合は外部からの視線を遮る役割も果たしてくれます。余談ですが「シマトリネコ」は「シマトネリコ」の誤りです。ゴロが近いので言い間違えには注意しましょう。(中嶋)

「深沢の家」は先日竣工写真撮影を行いましたので近々結設計のHPにてご紹介致します。


なぜ打倒警備会社と命名するか

なぜ打倒警備会社と命名するか。

スピード違反取締りの“ネズミ捕り”的やり口が嫌いだからです。犯罪を犯すのを待って取り締まるより犯罪を犯させない手を打つほうがいいと思うからです。今の警備会社の住宅警備契約は家の中に入って来てから警備会社が動き始めます。そのときはすでにガラス等は割られています。警備会社の監視員が来た時はすでに一仕事終えて逃亡してしまっていることが多いのです。出来れば家の中に侵入する前に防いで欲しいと思いません?なぜそうしないとおもいます?

その回答は又次回に。


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「ここの花火を見たら他の花火は見れないよ」と知人に勧められてから毎年の恒例行事になった市川の花火大会。先日汗だくになりながら出掛けて来ました。江戸川を挟んで対岸河川敷で打ち上げるのですが、ほぼ真下で見る事が出来ます(もちろん数日前から熾烈な場所取りがあります)。風がこちらに向かって吹いているので花火の灰や破片も降ってきますが迫力は格別です。毎年プログラムも花火技術も改良され(トランプマークやドラエモンがあがっていました)今年もとても楽しい花火大会になりました。(石井)


縁の下の力持ち

今日は杭工事の現場報告です。写真は杭の先端部分です。支持層に到達させる為にさらに倍の長さの鋼管が溶接されます。羽根状の先端部が回転しながら、地表を荒らすことなく、直径40cmの穴を垂直に支持層まで掘っていきます。杭が打ち込まれた部分は土が埋め戻され、おへそのような窪みが出来ている程度で、その下にそんなに長い鉄の棒が突き刺さっているとは一見するだけでは想像できません。「縁の下の力持ち」という言葉は「土台」からきたそうですが、現代では杭がそれにあたるのかもしれません。(青島)