前回の江戸川越えを断念した翌週の土曜日、特に歩くつもりはなかったのですが大庭君が区民体育館に泳ぎに行くと聞いて思わず昂ってしまい家まで歩くことにしました。今回のルートでは蔵前橋通りをひたすら総武線に沿って歩きました。17時にスタートして、途中、手打ちうどんの店に入ってしまい腹がタプンタプンになる予想外の展開がありましたが22時に西船橋に到着することが出来ました。これで災害時も橋さえ崩れていなければ家までたどり着くことが出来ます。もうやらないとは思いますが、5回家まで歩いたら今度は走ろうかと思います。(萩原)
月: 2006年11月
情景
昨日の朝、通勤時に見慣れない風景を目にしました。13人の老人が片手にバケツ、片手にブラシを持ち、流れ作業のように間断無く歩きながらガードレールの掃除をしているのです。皆反射テープの付いたベストを着て、監督らしき人が黒板を持ってその様子の写真まで撮っています。咄嗟に「なんかの罰だろうか、ひょっとして受刑者なんだろうか」と思いました。ガードレールを掃除するという行為を目の当たりにしたのも初めてのことです。気になって調べてみると、ガードレールを掃除する小学生やガードレールの掃除専門業者などは見つかったものの、私が目にしたような光景を裏付ける物は見当たりませんでした。折しも昨日は13日。今年一番(体感)の寒空の下、少なくとも専業とは思えない仕草で前の人がブラシで「撫でた」ガードレールを再び「撫でる」13人の老人の列は逸らさねばいけないと思う好奇の視線を無理矢理引き戻す暴力的とも言える光景でした。(柳本)
製作照明器具
先日内覧会を行った「市川の家」の設計していたとき、小幅板の勾配天井(吸音仕様)に合う、ダイニングテーブル上につけるペンダント照明器具を探しましたが、なかなか「コレだ!」といったものがありませんでした。そこで、小幅板と同材で照明器具を作ってしまえば良いではないかと言うことになり、設計して工務店さんに製作してもらいました。
この照明の上面は開いているので、この照明をつけると下のダイニングテーブルだけではなく、天井も明るくなります。天井を照らすと天井に反射した光が、柔らかい雰囲気をつくってくれます。(加藤)
麦のごとく
建築確認申請の際に「交渉」の必要が出てくる場合があります。基準法や条例文では解釈が曖昧で審査側と協議をする時です。申請代理人である設計者は申請者である建主さんが不利益にならないように「交渉」します。解釈範囲が広い場合は最終的には審査側の判断によるので、別の区でOKを出されても別の区ではNGの場合もあります。
先日、都内の区役所で「交渉」の状況になりました。「XXXが望ましい、とされています。」「けれど、△△△が駄目だという表記ではありませんよね?」「これは‘指導’です。」「・・・・・」 役所の最終兵器‘指導’。それ以上の「交渉」はありえない、黄門様の印籠のようなものです。
この日「交渉」に敗れた後の昼食に麦ごはん定食を食べました。大麦は踏まれるほど強く成長するといいます。そんな麦のごとく…。(中嶋)
(続11月13日記)「何があったんですか?」と心配される声が一部にありましたので、その後の経過報告です。上記の件は本日再度「交渉」に臨み無事クリア致しました。「麦効果」は即効性もあるようです(笑)。
敷地周囲と建物開口部外回り防犯処置
通常今日の住宅には殆どの開口部に不法侵入を防ぐ何らかの建築的処置を施しています。
敷地周囲には土地の境界を示すフェンス又は塀もしくは生垣等を設けます。これらは意図的な侵入者に対して侵入防止としての実質的効果はなくむしろ住人の意思表示の意味合いが強いかと思います。しかし侵入しにくい高い塀は近隣に異様な印象を与えしかも一度中に入ってしまうと近隣の監視の目が届かなくなってしまう欠点を持ちます。
玄関ドアには二重ロック、1階の大きな窓にはシャッターか雨戸、小窓には格子を施し、窓外に処置しにくい箇所はガラスを防犯合わせガラスか防犯フィルム貼りの処置を施します。
これらの処置には防犯だけでなく、内部外部からの見映え、開き方、ブラインド、夏の夜の通風、網戸とりはずし、窓掃除での障害、費用、足掛かりの存在等すべての事項にたいしてどう考えるのかを考慮しつつ最適の処置を決めます。(藤原)
建もの散訪
防犯対策(簡易版)
コンクリート打放し
江戸川越え
先日、なんとなく歩きたくなり日本橋の事務所から錦糸町の方に京葉道路をまっすぐ歩いてみました。たぶん30分程で錦糸町に到着。思ったよりも近かったので、船橋にある自宅まで歩けるのではとなぜか思ってしまい、そのまま歩き続けること約3時間、千葉との境の江戸川に到着。ところが歩行で渡れる場所が見当たらないのと、すでに夜11時を過ぎていた為ここで断念。江戸川越えを出来ずにタクシーで帰りました。
歩きながら思ったことは道は続いているので行こうと思えばどこまでも行けるのですが、川では向こう側と橋でつながっています。もし災害で橋が崩れたら川の向こう側に渡るには船か泳いでということになります。実際には渡し船なんて今ではほとんどないですし、泳いでなんてありえないでしょう。毎日何も考えず電車で4つくらいの川を渡って通勤していますが、あらためて橋の重要性を感じました。
そして次の週に江戸川越えのリベンジをすることとなります。(萩原)
glulam彎
結設計のホームページを更新しました。
設計事例に「glulam彎」を追加しました。
数年前にご自宅の設計を依頼して頂いた方のFM工法による別荘です。元々は軽井沢の家を気に入って頂き、同じような物が欲しいと言われながらもそれとは違った面白さも期待しているのがお顔に書いてありましたので敷地に沿って彎曲させてしまいました。そのせいか、一度は設計中止の危機に瀕し、続行決定後も難題続出でしたが問題点を長所に転換させるよう心掛けながら設計を進めました。工法の特性を生かし、壁、垂木といった構造物を現し連続させる事によって奥行きの感じられる家を狙いました。思えば設計を始めたのが2年前の今頃でした。月日が経つのが早過ぎます。(柳本)