月: 2007年4月
自然の色彩
ギブスが取れた感じ
階 段
上昇するという、家の中でも特別な仕掛けとなりうる階段は、設計していても(時には余計な)力が入る部分です。住宅雑誌などでも階段の写真というのは見せ場として使われがちです。また、結婚式場のパンフレットでは階段を登る花嫁の写真が定番ですし、蒲田行進曲などの演劇や映画でも階段はしばしばメインシーンで使われます。
先日、点検でお邪魔した新小岩の家(結設計ホームページ内、設計事例からどうぞ)には、家の中心に階段が鎮座しています。目立つ場所だけに、悪目立ちしない階段にしなければと、かなり設計に時間がかかりました。なんとなく上り下りしたくなるような、しっかりしていながらも温かみのある階段の設計を目指しましたが、今回それが達成されたか否かは建築主のみが知るところです。
余談ですが、点検の際にシアタールームを体験させて頂きました。その時に、意外にも(というか意外な分野の)音楽の趣味が似ているということが発覚しました。思えば建築主と自分の趣味の話をすることなど今までは殆ど無かったように思いますが、これからは少しそういった会話も絡めてみようかなと思いました。ともあれ、楽しい時間を過ごさせて頂き、ありがとうございました。
新メンバー
4月ということで、我が家にも新メンバーがやってきました。ハワイから連れてきたなかなか綺麗なウクレレです。ボディはハワイアンコアウッド(ハワイのアカシア)の単板でネックとヘッドも同材の削りだしの生粋のハワイアンです。購入の際、偶然にも製作者が店に来ていて色々お話を伺いました。お話を伺ったが故に買わざるを得なくなったような気もしますが、単板材の反り対策や塗装の話などやや建築にも通じるものもあり有意義な時間を過ごせました。いざ手にしてみるとウクレレはギターとは勝手が違って慣れるまで時間が掛かりましたが、日曜の午後などにウクレレっぽい曲を爪弾いていると頭の中が軽くなっていくようで癒しの効果は抜群です。早くも2台目に思いを馳せてます。楽器としての敷居はかなり低いので皆様もウクレレライフを楽しんでみては如何でしょうか。(柳本)
ノマディック美術館
3/18のつづき
建築中(屋根の骨組みをコンテナの壁の上にのせているところ)
この美術館は、コンテナを開催地でレンタルして終われば返却して、また違う開催地でレンタルして、と移動していくのだそうです。
完成後
建物の正面に原っぱがあったりして、遠くから見るとあまり大きい印象が無いのですが、コンテナでつくった壁の高さが10メートル、屋根の一番高いところで17メートルあるので近づくとかなり迫力があります。
坂さんの紙管。高さ10メートルある、迫力のある紙管の列柱。
紙管には樹脂?のようなものが塗ってあって、さわってみると紙というよりも堅いプラスチックのようでした。(加藤)
桜・桜・桜
開花予想のフライングから始まった今年の桜ですが、例年にない程、心ゆくまで堪能することができました。その訳はきっと特別な「お花見」を体験できたからでしょう。3月最後の週末、「深沢の家」と「真間川沿いの家」にお邪魔してきました。
「深沢の家」(写真左:建主さん提供)はHPにも書いた通り「桜」がキーポイントとなった住宅です。設計を始めた一昨年もちょうどこの季節で、まだ更地だった敷地に立ち、道路向いに咲く桜を眺めながらこの桜を設計にどう取り込むか思索していました。去年は完成間近ながらも工事中。そして今年を迎えました。桜の木は落葉樹です。建主さんは隣家の桜とはいえ、借景としての恩恵を受けているからと、1年を通して落ち葉掃除をしてきました。そして迎えた春。待望の桜です。奥様お手製のランチや甘酸っぱい苺のケーキを頂きながら「花が終わったらまた1年、お掃除だね」との話題にお嬢さんは「うわー」と苦笑い。よろしくおねがいしますね。
そして日曜日は「真間川沿いの家」(写真右:建主さん提供)を訪ねました。桜吹雪の中、この日は見学を希望された契約前のご家族もご案内させて頂きました。完成からまもなく2年になりますが、完成後に家の中から真間川の桜を眺めるのは今回が初。見学の方をお見送りした後、大工さんと監督さんも参加し2階のデッキで初の「お花見バーベキュー」となりました。工事中の苦労話も笑い話となり、ついつい時間を忘れて気付くと22時を廻っていました。帰り道、ほろ酔い(?)気分で眺める川沿いの夜桜も格別でした。
こんな体験をさせてもらえるのも「住宅の設計」という仕事の喜びの一つなのだと、あらためて感謝の気持ち胸に10年目の春を迎えます。(中嶋)
シックハウスは国際問題?
先日5年程前に設計させていただいた住宅に手直しの相談で呼ばれた時のことです。そこの建て主さんが揮発性化学物質過敏症で困っておられました。昨年塗ったカーポートの柱の外部用オスモカラー(シックハウス対策用木部含浸塗料といわれている)を嗅いでもおかしくなるとの事です。
てっきり自分の設計した家がまずかったのかと心配し、詳しく聞いていきましたら、最初の3年ぐらいまでは何でもなかったようです。3年程経ったあたりに北京に行ってすごい黄砂に見舞われおかしくなり、日本に帰ってひどくなってしまったとのことでした。
西洋医学で治そうと色々試みたが全然症状が治まらず、漢方に掛かってようやく症状が治まりつつあるとの事でした。
今年も中国からの黄砂の飛来があり症状が出るので外に出ないとの事です。
そういえば私も20年ほど前北京に行きました。そのあたりから花粉症が顕われ始めたような気がし、黄砂が引き金になったのかなあと思い起こしています。
花粉症やシックハウス等アレルギーは個人の体質、あるいはせいぜい建築業界の問題と思っていましたが国際問題に発展する危険性を帯びていたとは改めて驚かされました。
北京オリンピック後訪れた人々が各国に帰った時、世界はどうなるのか心配です。藤原
体力アップ目指そうか
最近引っ越しました。千葉から成田線で二つ目の駅、東京からかなり離れた感じなのですが、実際は意外と近い気がしています。(立ちっぱなしですが)通勤快速に乗ると事務所までドア-ドアで約1時間、今までの住まいよりも通勤時間が短いのです。帰りも終電が早いので今までよりも早く帰らざるを得ません。実質帰宅時間は以前よりも早くなりました。少し得した気分です。早速終電を利用してみましたが、これはちょっとスリルがあります。今までは終着駅だったので安心して寝ていたのですが、今度の電車は成田行き。昨日たまたま座れてしまってウトウト・・・危なく深夜の成田駅で目覚め、寒い夜を過ごすところでした。と言う事は行きも帰りも立っていた方が良いようです。折角なので爪先立ちで体力アップを目指そうか・・・無理だな・・・。(石井)
庭の桜
お隣の桜です。植えた当初は2メートル程でしたが、あまりに大きく育ちすぎて一昨年数メートル移植されました。昨年はあまり花もつかず幹に保護用のシートをまかれた姿はまるで手術後の患者のようで、少し心配していましたが、今年の咲きっぷりを見ると移植前には劣りますが、移植費用も相当だったとのこと、もう少し移動させたほうが良かったのではないかなどと勝手な心配をしています。今年も数枝頂いて、自宅で楽しんでいますが、先の方から新芽がでてきました。桜はバラ科だと最近知り、バラのように挿し木できるかなあなど、ちらりと考えてしまいました。(青島)