月: 2007年10月

風邪のサイクル

スポーツクラブを脱会しました。この春頃から特に行く回数が少なくなり、ここ数ヶ月は月会費を寄付している状況でした。来ない会員の月会費は次月に繰り越されるとか、8割は定期預金にしてもらえる制度があれば良かったのにとさえ正直思ってしまいます。ただ、あれだけ設備やサービスが充実している状況でそれ程混雑していないことを考えると、全会員の3分の1くらいは私のように幽霊会員で、実際はスポーツクラブの経営もそれで成り立っているのかも知れないなと思いました。行かなくなった理由は春から保育園に通い始めた子供が風邪をもらって来ては毎回父親としてしっかりうつっていた為、常に風邪をひいている状態だったのです。それも、風邪が治ってまたスポーツクラブに行く頃にはすでに次の風邪菌が体内に潜伏していて、プールやサウナで体力を消耗してはまた風邪をひくというサイクルになっていることに最近ようやく気が付きました。今から考えると結構無駄にハードなことをしていたなと思います。(萩原)


月下美人

f:id:yuiarch:20071015165007j:image:left:w150毎年、月下美人が咲くと門の外に出して通行人に見せてくれる家が帰宅途中にあります。ちょっと不気味な写真ですが、何とも言えない造形です。つぼみは鶴のようです。意外にもサボテン科の多肉植物です。そういえばサボテンの花全般は一晩しか咲かないのでしたっけ?花の香りは強く、今思うと台湾で似たような香りを嗅いだ記憶があります。調べてみると花は食べれるということでしたので何かの料理に入っていたのかもしれません。このお宅は月下美人のほかにも季節ごとの植物を楽しませてくれるので、「去年**を見た頃はxxしてた」といいこと悪いことを思い出させてくれます。去年月下美人を見た頃は自転車を物色してました。自転車通勤もほぼ1年になりますが体力は衰え続けている気がします。(柳本)


秋の気配

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先週那須に行く機会がありました。紅葉狩りを期待していたのですが、まだ高い山の山頂近くがほんのり色づいている位でした。ただ、山を吹き抜ける風は冷たく、秋の気配はしっかりありました。

今年は、暑い時期が長かったので葉が色づくペースが遅いらしいのです。これも温暖化の影響でしょうか。(加藤)


刺し子縫い

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秋です。外を歩くとどこからともなく金木犀の甘い香りが漂ってきます。先週末、数年ぶりに訪れた鶴川の旧白州邸・武相荘では秋の草花が玄関で迎えてくれました。庭先では柿の実がすっかり明るんで・・・熟していました。これぞ正に早熟?この柿の木がとても登りやすそうなんです。

幼い頃、木登りや工事現場で遊ぶ事が好きだった私は「裁縫・手芸」が苦手です。けれど苦手な分野と言うのは一方で憧れる世界でもあります。先月末の日曜日、他のスタッフが担当した住宅の見学に行き、そこでお母さんお手製の「刺し子縫い」に出会いました。寄り糸を見せて縫い上げる手法で、糸が繰りだす幾何学模様にすっかり魅せられてしまいました。するととても美しいデザインの巾着と赤い刺繍の布巾をお土産にと頂く事に!思いがけない贈り物に、楽しみにしていた城下町・古河の散策が雨でできずに少々気落ちしていた心もすっかり晴れてしまいました。江戸時代に栄えた古河市は武家屋敷や白壁の町並みが一部保存され、駅までの車中で見かけた記念館も雨にしっとりと濡れて赴きある雰囲気でした。いつかまた訪れたい町です。(中嶋)

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めいそうの森2

迷走ついでに、ブログもそのまま迷走してみます。

瞑想の森からの帰りどうせこれから次に向かっても明るいうちには着かない。多分ここにはもう一生来ることはないだろうと思ったら何となく景色がいとおしくなり、のんびり周りを見ながら車をはしらせました。

そしたらどっかなんか違う風景だなあと思わせる集落を走っていることに気がつきました。車を降りて撮ったのが下の写真です。地元によくある古い形式の住宅ですが新しいのです。一軒だけなら移築か保存の建て替えかなと思ったのですが、それが7,8件隣近所すべて形は違っていますが皆同じ感じで新しいのです。新しい映画のセットかなと思いましたが、ちゃんと人が住んでいるようです。

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道を歩いている方に聞きました。そうしたら近くのダム建設にあたり水没する方々の家を移転して建て替えたのだそうです。なるほどだから集落全体が新しい感じがしたのでした。家が新しくなって良かったですねと言ったら、家が新しくなったのは良かったかもしれないが、固定資産税が何十倍にもなり、自給自足的にお金があまりかからなかったのが出費の必要な生活になり大変だとの事でした。(藤原)


最近の楽しみ

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茶碗蒸しではなく、佃煮でもなく、植木鉢です。肝心の木がありませんが盆栽です。いま種子から育てている所で欠かさず水遣りをしており、恐らく今月中には芽を出してくれると思うのですが、まだその兆候は感じられません。育てているのは「黒松」。松の種子は始めて見たのですがでかいゴマのような感じ。あのマツボックリの中にある様です。日本の黒松や赤松は食用には適さない様ですが、欧州などではポピュラーなナッツだそうです。芽が出れはそれも初見(タネも芽も見た事があるのでしょが、意識した事がなかったので・・・)。今からとても楽しみです。しかし、少々地味ではあります。(石井)


みなとみらい21

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写真はみなとみらい地区の公園です。みなとみらい駅のある商業施設を通り抜けて海に向かうと、このような公園が海沿いにずっと整備されています。海を眺めたり、芝生で寝転んだり、犬を散歩させたり。駅周辺の賑わいとは別のゆったりとした時間が流れています。横浜に住み始めて20年以上経ちますが、この公園に限らず随分変わったなあと改めて感じます。「みなとみらい21」地区は80年代初めからの都市計画に基づいて発展しており、平成22年に完成予定。自身の記憶に照らしながらその変遷を辿ってみると、あまり身近に感じたことがなかった「都市計画」というものの時間的長さと奥深さを実感しました。最近、古さと新しさのミックス具合のおもしろさなど、横浜っていいなあと感じているのですが、東京に依存しない「自立」という、都市計画の基本構想は成功しているのではないでしょうか。(青島)


最近自宅の本棚を増設しました。部屋の壁が徐々に本によって埋められてきているのですが、読んだ本の背表紙に囲まれるというのは何か安堵感を感じます。本を買うときには、それが本棚に納められるときのことも無意識に思い浮かべているということを、本棚を整理しながら気付きました。友人には文庫本はカバーをはがして地のベージュ色の状態で並べていくのが好きだという人もいます。本といっても、読む以外の「もの」としての楽しみもやっぱりあるものだなとあらためて思いました。(大庭)


トマソン

現場近くを歩いていたら久々に見事なトマソンを発見しました。

トマソンとは赤瀬川原平氏らの発見による芸術上の概念で、不動産に付着する無用の長物のことです。語源は元読売巨人軍の外人助っ人のトマソンで、この巨人軍のトマソンが前評判の割に全く役に立たなかったため、無用の長物のことをトマソンと言うようになったそうです。今では、そこら辺の路上を歩いて発見をする面白いものを全般的に路上観察学と言うようにもなっているらしく、興味のある方は「路上観察学入門」(筑摩書房)を読んでみてください。

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今回の物件は住宅の2階と空とをつなぐ玄関ドアです。ご丁寧にポストとインターホンまで付いています。以前は2階が賃貸で外階段が設置してあったと思われますが、改築により内部に階段を設置した為に外階段を取り外し、2階の玄関だけが残ってしまったのかと私なりに想像しました。普段、何気なく歩いている街の中にもこういった視点で見ると面白い物が転がっていて、また何故そんな物があるのかを想像するのも楽しいです。また、何か見つけたらご紹介します。(萩原)


Metheny Mehldau Quartet

去る9月26日、私の敬愛するギタリスト2人のうちの1人であるパットメセニーのコンサートに行ってきました。今回はブラッドメルドーという若き(といっても年上ですが)天才ピアニストとのツアーです。ピアノとデュオ(半分以上はカルテットでしたが)というのは多分初めてなので大変楽しみにしておりました。また、その前日にある物件の積算図を発送し、当日の夕方にはある物件の上棟という、一段落ついた自分へのご褒美としてはこの上ないタイミングでした。いざ、会場入りして席を探してもらうと何とど真ん中の前から3列目。普通にeプラスで取った席とは思えません。2人が入場してきたとき、歯の1本1本まで確認できました。2人仲良く肩を組んでのお辞儀で始まってからはいつもながらMCはほとんどなく、デュオとカルテットの入れ替えこそあれどひたすら演奏の圧倒されっぱなしの2時間半でした。それにしても前から3列目での鑑賞は初めてでしたが、ピッキングの生音やピアノのペダルを踏む音が聞こえてくるのですね。これで1階最後尾と同じ金額とは。いつもながらの終始にこやかな表情も近くで見ると一層印象的でした。ピカソギターの弾き方もよくわかりました。ともあれ、年に一度あるかどうかの素晴らしい時間をこれ以上無いタイミングで、しかも恵まれた席で過ごせた事で今年も残り3ヶ月何とか乗り切れそうです。(柳本)