投稿者: 藤原昭夫

土地探しのポイント 土地条件と費用


住宅などの建物を建てようとして土地を購入する際に、判断材料として土地にまつわる色々な条件があります。

①場所  (最寄り駅からの距離・バスを利用するかなど)
②土地面積
③土地形状(整形・不整形・狭小地など)
④価格
⑤住環境 (陽当たり、風通し、道路づけ、騒音、臭気・密集度など)
⑥周辺環境(学校・病院・スーパー等店舗・公園などまでの距離)

⑦登記簿上の記載(地目、権利の別など)
⑧土地の法的な制限(建ぺい率、容積率、市街化区域、都市計画区域、防火地域、接道条件など)
⑨敷地内高低差
⑩周囲との高低差
⑪既存建物の有無
⑫建築条件付きかどうか
⑬地盤の状況
⑭インフラの整備状況(道路や、上下水道・電気・ガス・通信の引込状況)

これら土地にまつわる諸条件のうち、①~⑥の条件をメインに土地を選んで、買うかどうかの判断をしている方が多いと思います。予算内で少しでも①~⑥の条件が良い土地を探すようにしているということですね。

①~④は折込チラシや情報誌、不動産屋さんの店頭ポスターなどで見ることができるので、チェックしやすい条件といえます。しかし、この情報だけでは、本当に家を建てるのに向いているか、契約しても良いかどうかを判断するのは難しいと言えます。
⑤⑥は、現地を訪れなければよく分からないですが、訪れてみれば視覚的にわかる条件です。

しかし、建物を建てようとした場合は、①~⑥よりも⑦~⑭の条件が重要になってきます。この条件次第で、建築費や諸経費が大きく変わってきますし、そもそも希望の建物を建てられないということもあり得ます。

家を建てようと購入した土地に、家が建てられないのでは、自分にとっては土地の価値はゼロになってしまいますので、まずは、その土地に建物が建てられるかどうかということを確認しなければなりません。
そのためには⑦と⑧を調べる必要があります。例えば、農地や市街化調整区域には原則として住宅は建てられません。(例外もあります)
建物を建てようとした場合に、その敷地が巾4m以上の道路に2m以上接していることが絶対条件となるため、事前調査が必要です。その敷地に接していると思われる道路らしきものが、法律上「道路」として認められているものなのかどうかも問題になります。幅員4m未満の道路でも「2項道路」と呼ばれる道路であれば建築可能ですが、セットバックが必要ですし、そのセットバックの基準になる道路中心線はどこかなど、役所に行って確認する必要があります。

建てられることが分かったら、次に考えることは、建物を建てる際に余計な費用がかかるかどうかです。その大きな要因は、⑧の法的な制限です。防火地域指定がある場合は、鉄筋コンクリート造や、窓を防火設備(防火戸)にする必要がある場合等は数百万円単位で工事費が変わってきます。
その他、条例で定める風致地区の指定がある場合は、植栽をしなくては行けなかったり、敷地境界線から建物を離さなくてはならなかったり等の制限を受けます。

⑨⑩の敷地内・外で大きな高低差がある場合は、擁壁や地下をつくったりするなどで、100万円単位の費用が必要となる場合があります。

⑪既存建物が敷地内にある場合、その解体処分費は、木造住宅で坪あたり3~4万円の費用が掛かります。(地域によって変わります)

⑫建築条件付きの土地は、法令による規制とは違い、ハウスメーカーや工務店などが独自に設定しているものです。
土地を購入する場合は、指定のハウスメーカーや工務店で建物を建てることが条件になっています。業者によっては、間取りなどに制約がある場合があるので、間取りを自由に考えたいという方は、知らずに購入すると問題になることがあります。

⑬の地盤状況は、地盤調査が必要になります。調査費用は、一般的な住宅の目安としては5~8万円程度です。
地盤調査の結果で軟弱地盤と分かった場合は、杭や地盤改良で補強をすることになり、一般的な目安は70万から120万円程(数百万円かかる場合もあります。)の費用が必要になります。(費用は建物の大きさや地盤状態により変わってきます。)

⑭上下水道などのインフラの引き込みを新たにするには、数十万単位の負担金が必要になる場合があります。

これら⑦~⑭の条件から出てくる諸問題は非常に専門的で、専門家である設計者であっても色々な調査や、計画案の作成の中で出てくる問題の抽出無しには、総合的に判断するのは難しいことです。

(加藤)


寒さをたのしみ、対策をする

もうすぐ師走です。

日々寒さが増すのこの時期、紅葉だけでなく夜空を見上げて冬の大三角形をみつけてみませんか。

夜10時頃東南東の空の低い位置にみつけることができます。

真っ赤なオリオン座のペテルギウスを頂点に右下・左下にひろがります。寒さを楽しむひとつです。

 

しかし暮らしのなかでの寒さはなんとか対策したいものです。

快適に過ごすには、外がどんな気温だろうと、室内を快適温度に保つこと求められます。

さて快適温度は何度なのでしょうか?

新有効温度(ET)による快適温度は23~25℃としていても、実際は性別や年齢、活動量や着衣量等によっても大きくことなることから共通設定はなかなか難しいのかもしれません。

ただ、各々の設定した室温を持続させるための手段は有効に活用する必要があります。

 

家のなかで熱損失箇所の1位は・・・

窓です。

 

夏場の熱の侵入も、冬場の熱の損失も窓が大きく影響します。

窓の断熱性能を高めることで、室内を快適にしやすくなります。

断熱性の高い窓を採用することは、快適になるだけでなく、電気消費を減らすことによりCO2排出量を低減させることができます。

日本建材・住宅設備産業協会によると、年間の電気料金は単板ガラスの場合20,544円に比べてLow-Eガラスは13,496円と家計にも地球にもやさしいことはうれしいですよね。

さらに遮熱ガラスやトリプルガラス、Low-Eガラスでも空気層とガス層等様々なガラス種類があるので、新築やリフォームの際はちょっと気にかけてみてはいかがでしょうか。

 


三ツ沢の家 一年点検


藤沢の家増築棟 大工工事

藤沢の家の増築工事の現場に行ってきました。大工工事が進んでいます。2階は、勾配天井の板張り(レッドシダー)の施工が終了しました。
1階も天井の石膏ボード張りは終了。この後の内部大工工事は、壁の石膏ボード張りと階段等ですね。

バルコニー下ポーチ部分の軒天も板張りです。色合いも良い感じなので、塗装はクリア塗装にします。無垢材なので経年変化でだんだん色が濃くなっていきます。
天気が続いてくれれば、来週再来週で外壁のサイディングも進みそうです。(加藤)


こんな「庭先オフィス」はいかが 気付き提案第3弾

前回紹介の東屋の解放コーナーをフィックス窓にしたオフィス・基礎ありタイプです。

 コロナ禍で始まったリモートワークは、社会の形態として今後定着していくと予想されます。しかし、現状の住宅はそれを想定していないため、様々な不具合が生じているようです。仮にスペースに余裕があっても、仕事への切り替えが、本人だけでなく家族も含めてかなりの協力がないと難しく、オンライン対応もあり会社の管理する側も放置できない面も生じてきます。そこで住居部分とは切り離し庭先に置ける小さな専用のオフィスを提案します。コロナ禍で生活スタイルが変わっていきそうです。とりあえず、庭先オフィスでテレワークに対応し、店舗やゆくゆくこれを気に入った土地に移設建て増しして別荘に、はたまた戸建て住宅に変遷させてはいかがでしょう。次回はガレージオフィスの提案を予定しています。

同上基礎無しの置き型タイプ(置くだけのタイプ)
コーナー型窓タイプの内部空間(基礎あり)
コーナー解放型の東屋のコーナーをフィックス窓にした基礎ありオフィスの入り口側パース

「庭先オフィス4.5」の特徴(内容は平面図3種参照)

  1. 「庭先オフィス4.5」のコーナー窓タイプは前回提案した「東屋・コーナーフリー」を内部空間化したオフィスです。屋根・壁・床の断熱性能を増しています。コーナー窓だけではなく、通常の掃き出し引き違い窓タイプもあります。
  2. 構造は木造ですが、壁は断熱性能アップを兼ね、120mm角の杉材を立て並べて16φの鋼材数本で連結した幅1m程の無垢の壁パネルとした構造体で、その壁パネル数枚の上に屋根を載せた広さ4.5畳の空間です。
  3. コーナー窓タイプの壁は4.5畳の各辺の壁中央部に建て、四隅には壁も柱もなく、ペアガラスコーナーで、一部風抜き窓を設け、視覚的に解放されています。引き違い2窓タイプ、4窓タイプは平面パースのように二面又は四面の壁に出入り可能な引き違い窓がついており、いずれもミニマムオフィスに最適です。尚、2窓、4窓タイプには、広さ6畳タイプ(特注見積もり)も用意してあり、屋根は切り妻で妻面の欄間部分はフィックスのペアガラスとなります。
  4. 「庭先オフィス4.5」はFSU工法のため、移築が容易で、壁体(知財登録済み)は土台や桁から容易に分離でき、同工法の他の建築に再使用できます。これは林業活性化を促す、FSU工法の告知と普及を願っての提供でもあります。
  5. 開閉窓は網戸付きを原則としています。
  6. 「庭先オフィス4.5」の基礎は原則べた基礎土間コンクリート打設直仕上げの上に、四周立ち上がり基礎としています。将来移動移設を考える方のためコンクリート平板の上に基礎パッキンまたは鋼製束等で土台を支える置床タイプの二種類の提供が可能です。
  7. 土間コンコンクリートの場合コンクリートの上に断熱材充填床下地合板に、一部土足用CFシート貼り部分と上履き床の合板フローリングとになります。設置予定地がすでに駐車場やテラス等の土間コンクリートの場合、そこに立ち上がり基礎のみを緊結固定も可能で、多少割安になります。
  8. 置き型タイプは、大引の床組みに断熱材充填の上に構造用合板を貼り下地となります。その場合、地中固定はせず、コンクリート平板の上に基礎パッキンか鋼製束等で高さ調整し、それに載せます。尚、風等への安全上べた基礎を薦めています。置き型タイプの地中固定は原則注文者工事となり、固定方法の参考提案はいたしますが、風等の移動による被害の責任は負いかねる事は了承下さい。
  9. 申し込み後現地確認の上、再度最終見積もりと実施図を提示の上、納得いただいて注文を承ります。そのため多少納期を頂きます。工期は基礎工事のコンクリート固化に期間が必要ですので、着工から引渡しまで1ケ月以上要します。
  10. 建築確認申請手続きは床面積が10㎡未満で、建蔽率や容積率に余裕がある敷地なら、通常不要ですが、防火・準防火地域、風致地区、国立公園、その他各種条例等で必要な場合、その費用は含まれていません。
  11. 提供工事費用:窓タイプ及び基礎工事の有無により次のように異なります。コーナー窓基礎ありタイプ=293万円、同左基礎無し置き型=238万円、掃き出し引き違い窓2か所基礎あり=325万円、同左基礎無し=264万円、掃き出し引き違い窓4か所基礎あり=308万円、同左基礎無し=250万円となります。工事費は現地の状況にもより多少増減いたします。床仕上げや塗装等オプションは別途見積もりとします。
コーナー窓タイプ    引き違い窓2か所タイプ   引き違い窓4か所タイプ

「庭先オフィス4.5」を考えたい方は問い合わせフォームよりご連絡下さい。

引き違い掃き出し窓2か所の基礎ありタイプのオフィス
同上基礎無し置き型タイプのオフィス

「庭先オフィス4.5」の建築的基本仕様

  1. 屋根:アスファルトシングル葺き。(現地の状況によって変更あります)
  2. 屋根下地:断熱屋根パネル野地板合板12 (軒裏垂木表しの場合杉板も可)
  3. 軒裏:珪酸化カルシューム板敷き目貼りの上塗装(垂木表しも可)
  4. 外壁:120㎜杉角材連結無垢壁パネル表しの上外部用オイル(無色)塗装
  5. 開口部:アルミサッシ・ペアガラス・網戸付き
  6. 土台:120角㎜桧土台
  7. 基礎:コンクリートベタ基礎とし、立ち上がり基礎の仕上げはコンクリート打ち放し仕上げ、又、置き型タイプ:平板の上基礎パッキンまたは鋼製束
  8. 内装工事:天井-屋根パネル合板にオイル着色塗装(垂木下部表し、垂木間ポリ合板、または石膏ボード塗装仕上げのオプションも可)内壁-杉角材連結壁パネル表しの上オイル(無色)塗装。床-大引床組みの上構造用合板下地に合板フローリング一部クッションフロア貼り(移設を考慮し、滑り止め薄シート置き型フローリング又はカーペットタイルも可)
  9. オフィス内照明用配線工事、照明器具1灯、コンセント2口2箇所(引き込み工事は別途で電源供給条件付き、エアコンはオプション工事)
  10. 給排水衛生工事:なし
同上引き違い掃き出し窓4窓基礎ありタイプのオフィス
同上の基礎無し置き型タイプのオフィス

コロナ禍にこんなキャンプはいかが

コロナ禍の中ステイホーム、自宅テレワークも飽きて、アウトドアが盛んです。シルバーウイーク初日に長野県のキャンプ場の、テント間の通り道すら確保できているか疑わしいほど、おびただしい数のテント風景がテレビに映し出されていました。その翌日、親世帯の住まいを離れとして増築された建物の引渡しに伺ったところ、離れと母屋の間に大き目のキャンプ用家族テントが張られていました。これなら渋滞を経て混雑したキャンプ場に行く必要はなさそうです。

市街化調整区域の敷地でもあったので、数年前に余裕を持って土地を購入され、開発行為を経て、母屋を建て、今回はその一角に平屋の離れを建てられました。母屋も設計事例でまだ紹介されてないまま、離れのブログ紹介をしてみたくなったのは、工務店さんの献身的協力もあって予想以上の出来栄えだったものですから紹介したくなりました。ご両親の意向もあり小さく質素に建てたいとのことでした。

離れが建つと敷地が窮屈になりかねないので、そうならないよう、駐車場含め、母屋に悪影響与えずかつ双方が引き立つ絶妙な配置を狙いました。

母屋から離れの食堂やキッチンの様子が適度な距離で、双方から様子が伺うことができるようにしています。今回その間にテントを張られていました。

母屋から離れのキッチンと食堂が見えます。

内部はあっさりとした素材で、所々に気持ちよい視界を用意いたしました。南側隣地が1.5mほど低い点と市街化調整区域であることから、見晴らしの良さと、容易には他の建物が建てにくい特性を活用し、玄関から入った南側の風景をフィックス窓で借景として広がりを取り込みました。

右がプライベート空間の洗面バストイレ、寝室へと続き、左がリビングダイニングとなります。洗面脱衣室も車椅子にも対応でき、トイレも脱衣室と寝室双方から入れる配慮をしています。母屋との関係上寝室が道路寄りにせざるを得なくせめて駐車場で距離を稼ぎ、窓にもシャッターを設け、できる範囲の音対策をしています。

シャッター付きの寝室窓

食堂の窓は母屋の様子と南側の田園風景を取り込むように、コーナーガラス窓にしています。

洋室のリビングながら、下足入れの天板を延長し、収納量を確保しつつ、敢えて和の手法を活用して、壁の角を丸くするなど、素材は一般的でも形態を工夫して、柔らく見せる洞床風の飾り棚としてみました。

玄関の下足収納ながら洞床風飾り台

内部の主だった照明はテープライトの間接照明にして、単純な空間であってもそれなりの華やかさも演出できる工夫をしてみました。

アウトドアもこんな庭先キャンプなら、手軽にできて、ステイホームの息抜きになるのかも、と思えました。

 



気付き提案 その2

「東屋・コーナーフリー」の実費提供

東屋・コーナーフリーコーナー(四周基礎とベンチありタイプ)
(コーナー基礎とベンチ背もたれなくコーナー完全開放タイプ)

風通し良い外部空間ながら室内的雰囲気の「東屋・コーナーフリー」とは?

 私たちはこれまで、建築とは外部から遮断された温熱環境を確保した内部空間を有するもの、という囚われを持っていました。しかし建築基準法上、建築とは屋根を有するものという規定があり、必ずしも壁で内部空間化されたもの、という規定はありません。先日ある建主さんに、庭に東屋を考えているというお話を伺い、そうか東屋も立派な建築なのだと改めて気づかされました。

 今日のコロナ禍で、三密を避ける風通しの良い、他者との応対の場の必要性が生じてきたように思われます。囲われ感があって内部的雰囲気を持ちつつ開放的な外部空間として、外部客席や応接場所、休憩所やキャンプ場の涼み処などへの、私たちなりの提案です。通常の東屋は四阿とも言われ、下の公園の写真のように四隅の柱に屋根が載っているものが多いようです。

私たちが提案するのは下のパースのような東屋です。独り善がりかもしれませんが、山椒は小粒でピリリと辛い、私等故の提案にしたいと考えています。

コーナー基礎とベンチありタイプ
コーナー基礎とベンチなしタイプ

「東屋・コーナーフリー」の特徴

  1. 柱でなく、幅1m程の壁4枚に、屋根を載せた4.5畳の空間です。
  2. 壁は105角の杉材を立て並べ16φの鋼材4本で縫った無垢のパネルです。
  3. 壁は4.5畳の各辺の中央に建て、四隅には壁も柱もなく、解放されて風通し抜群です。レストランの外部客席、イベントの外部受付等にも活用できるミニマム建築です。コーナーの基礎立ち上がりとベンチや背もたれはオプションです。
  4. 「東屋・コーナーフリー」はFSU工法の建築のため、移築は容易で、四枚の壁体(知財登録済み)は土台や桁から容易に分離でき、同工法の他の建築に再使用できます。この提供は林業活性化を促す、FSU工法の告知普及を願ってのものでもあります。この東屋1棟を建てて頂くことで7アールつまり700㎡の森林整備に貢献します。
  5. 「東屋・コーナーフリー」は次回予定の庭先オフィスに変貌可能です。(変貌費用は別途)
  6. 提供する東屋の基礎は4タイプを想定しています。1、駐車場やテラス等の仕上げがあり、その下が土間コンクリートになっていて、床仕上げがそのまま東屋の床になるタイプで、壁下の土台下のみに立ち上がり基礎(型枠コンクリートブロック)を設けるタイプ(舗装下の土間コンクリートを切り込みそこに基礎を固定します)。2、1と同様のタイプでコーナーも基礎と土台を回してベンチと背もたれを設けたタイプ。3、新たに土間コンクリートを打設して直押さえの床仕上げとし、その上に壁下にのみに同様の立ち上がり基礎を設けるタイプ。4、舗装に原則触らず、コンクリート平板を置き、その上に土台を置くタイプ。(床面は大引の床組みの上に構造用合板を貼った状態での提供となり、仕上げはなく、地中固定はせず、コンクリート平板もしくは鋼製束を立てそれに載せた設置となります。置き型タイプの地面への固定は注文者の責任となり、風害等での被害の責任は負いかねます。)パースは1と2の既存テラスに四周基礎を固定したものと壁下だけに基礎を設けたものの2種あり、いずれも既存テラス面を床仕上げとしています)
  7. 工事費は現地の状況にもより多少増減いたしますが、末尾の建築仕様で、1のコーナー解放タイプ基礎工事及び内部の間接照明及びコンセント2個の配線設置工事(引込み工事別途)と消費税や経費込みで1棟150万円を予定しています。ただし、内装や床仕上げ、別色の塗装を望まれる方は別途見積もりとします。
  8. 申し込みされた場合も現地確認の上、再度最終見積もりと実施図を提示の上、納得いただいて注文を承ります。そのため多少納期を頂きます。工期は基礎のコンクリート固化に期間が必要なので、引渡しまで1ケ月以上要します。
  9. 建築確認申請手続きは床面積が10㎡未満で、建ぺい率や容積率に余裕がある敷地なら、通常不要ですが、防火または準防火地域、風致地区、国立公園、その他各種条例等で必要な場合、そのための費用は含まれていません。
(コーナー基礎とベンチありタイプ)

「東屋・コーナーフリー」を考えたい方、お問い合わせフォームよりご連絡下さい。

「東屋・コーナーフリー」の建築的仕様

  1. 屋根:A-アスファルトシングル葺き。(樋なし)
  2. 屋根下地:A-杉野地板15㎜杉化粧垂木
  3. 軒裏:A-化粧垂木表し外部用白系染色塗装(防火構造の軒裏にするには珪酸カルシューム板を張る必要があります。)
  4. 外壁:杉角材連結壁パネル表しの上外部用オイル(無色)塗装(外壁は壁躯体だけで30分の耐火試験をクリアーしたものです。)
  5. 開口部:開放で網戸なしを原則とします。建築後要望の場合相談に応じます。
  6. 土台:基礎上に設置ヒノキ材 B-置き型土台ヒノキ大引杉材
  7. 基礎:1-壁下のみ型枠ブロック(鉄筋コンクリート造)表し。 2-四周1と同様基礎、3-新設土間・立ち上がりコンクリート打ち放し仕上げ、4-既存舗装の上コンクリート平板もしくは鋼製束
  8. 内装工事:天井-屋根下地表し白系浸透性オイル染色塗装、内壁-杉角材連結壁パネル表しの上浸透性オイル(無色)塗装、床-1敷地舗装面表しまたは3-大引床組みの上構造用合板。(その上の置床フローリング仕上げは別途とします。全面または一部土間部分クッションフロアーも可能です。)ベンチ・背もたれ(オプション)–杉板オイル塗装根太組杉束立て
  9. 照明用配線工事、照明器具1灯コンセント2個付き。その他設備なし。
(コーナー基礎とベンチありタイプ平面形態)

 


気付き提案 ピロティー建築 

 「水害の度に繰り返す、床上浸水に対応できる「ピロティー建築」の提案

 写真は、集中豪雨で北側隣地から雨水が流れてきても、そのまま住まいの下を抵抗なく南側の小川に流れていくよう配慮した軽井沢の山荘です。(事例参照)

 最近集中豪雨や大型の雨台風のたびに洪水が発生し、被害に遭われているニュースが放映され、その翌日は床上浸水の後始末で途方に暮れる映像が流れます。自分も昔、借りていた一階の事務所の前の暗渠の小川が氾濫して、50センチ程度でしたが、床上浸水になり、その後始末に「もう嫌だ!」と思って、引っ越した経験があります。

下の写真が山荘の南側の形状で、抵抗なく流れて来るだろうことが分かります。

 今日、異常気象による集中豪雨や水害でこれまでの堤防等では対応しきれないところが多くなってきているようです。各地のハザードマップには、洪水が予測される地域がかなりの面積で示されています。しかしその土地から簡単には離れられない方も多いでしょうから、せめて洪水が起こってから後始末を考えるのではなく、洪水が起こることを前提とした家づくりを考えませんか、という提案です。下の写真は川の傍の裏手が傾斜した道路になっている敷地で、洪水になっても大丈夫なように、一階を駐車場や外物置等にした住宅です。

ピロティ―建築として共通して配慮すべきこと

  1. 住宅の基礎部分を鉄筋コンクリート造の橋脚のように、一階程度の安全な高さまで持ち上げ、できれば津波でも2m以上の漂流物でも流れてこない限り、水だけならそのまま通過して流れ去るようにします。
  2. 持ち上げる高さは1階分を持ち上げることでその下を車庫や作業スペース等として多面的な活用ができるようにします。
  3. 傾斜した敷地形状の場合は、道路レベルの階を地下扱できれば、その上に二層階乗っても三階建にならず、有利になる場合もあります。
  4. 居住階の高さまで階段やスロープ等で登りますが、足が不自由になった時のことが心配な方は、最初にホームエレベーターを設置できる間取りと構造計画をしておくと安心で、設置までそこは収納として活用できます。
  5. 居住階のレベルには、事例の山荘のように鉢物植栽を置けて、食事等ができる4.5畳以上のまとまった外部スペースを設け、防犯に配慮しつつ直接地面に降りられる階段を設けておくと生活が豊かで楽しく活用できます。

上の写真は設計事例にもある、一不異二亭という山荘です。敷地は傾斜していましたが、居住階は道路レベルにあり、敷地は造成せず、基礎を橋脚のようにコンクリートで持ち上げて、薪置き場や作業場にした山荘です。

 原則は建物敷地を安全な高さまで高くしておくことですが、そのために擁壁を設けて盛り土で造成するとなると、多額の費用を要する割に、他にメリットがなく、鉄筋コンクリート造の基礎を持ち上げた方が費用も少なくメリットがあります。老いてくると、階段の上り下りが辛くなるのでは、と心配されますが、これまでの経験では普段から日常的に階段の上り下りをしている方の方が、足腰が鍛えられ丈夫で過ごされていることが多い傾向にあります。心配な方はゆっくりしたスロープか、ホームエレベーターを設置できるようにしておくと、いざとなったら200万円ほどの費用で容易な乗降ができる、という安心感があります。ホームエレベーターは最初に計画だけはしておかないと、後からの計画では思った以上の費用増と法的に困難を伴うことがあります。

ピロティー建築の実現を検討してみたい方に

 ピロティー建築の提案はどんな用途のどんな間取りの建築でも可能です。そのため仕様や価格を設定した規格型の建築としては用意していません。状況によっては致命的ともなる、考慮すべきことが多くあり、あくまでオーダー建築として、建てたい方の意向を伺って、敷地状況に合わせて設計をする必要があります。考えてみたい方はお問い合わせフォームからご連絡をください。ちなみに一不異二亭の工事費は2200万円でした。

その他の事例

原則から少し外れますが、敷地が道路より1メートルほど低かったので、集中豪雨での雨水の流れ込みを警戒して、一階を駐車場や倉庫にした住宅です。


コロナ禍で考えたこと13 自分達には何ができるのか


 城ヶ崎の海岸の岩場の中に、長い年月削られて丸みを帯びた石がゴロゴロあります。

 コロナ禍で、世界中の人が、自分の生活や仕事を改めて見つめ直す機会を持った方が少なくないかと思われます。先日難民救済の船舶を救済活動しているNGOに寄贈した、覆面ストリートアーティストのバンクシーが医療従事者に感謝を込めて送った絵についての解説を聞きました。医療従事者を讃えながら、それでもいずれその医療従事者への感謝も社会は忘れていくのでは、という彼なりの社会風刺を込めた、彼でないと描けない絵でした。
 私達も、何ができるのか、何をしたいのか考えてみました。
 建築で納得できない事情やこだわりを持つ方の意を汲んで、私達ゆえに可能な解決策を提案していくことは、生業としてこれまで通り、続けることに変わりありません。このコロナ禍の経験で、むしろ他者と会って共感しあうことは、職業としてだけでなく、生きていることを感じさせる意味でも、いかに貴重であるか身にしみて感じさせられ、改めて大事にしていこうと思います。
 しかし今日の空き家の多くなった社会では、とにかく建てるだけの建築要望に応えることは他に適切な方々が多くおり、私たちの出る幕ではないように思われます。
 私たちは、一般の方々がこれまでの建築の常識から、要望として殆ど考えてもみもしなかったようなことをも気付き・喚起できるよう、私達なりに、社会と時代にあった新たな建築や活用の仕方を、些細なことから地域づくりのようなことまで、勝手に提案していこようかと思います。それと私どもが提案するからには、地球温暖化による異常気象に抗うべく、二酸化炭素吸収固定に通常建築の数倍貢献するFSU工法の告知や普及の、バンクシーの風刺ではないですが、願いを込めつつ提案していこうと思います。
 そのためには通常業務の傍ら、誰も求めていないかもしれないが、少しでも建築への発想を広げるヒントになりそうな、分かっていそうで気づかなかったような建築の有り様や考え方を、「気付き提案」として実現方法まで含めてホームページ等で積極的に提案していくつもりです。そして共感を得られた方の求めに応じて、実際に提供もしていきます。(参照ブログ、コロナ禍4:別荘の見直し、コロナ禍5:変革待ったなし効果、の実践版です。)

まずは、最近のコロナ禍や異常気象等で毎年の災害多発や変化の激しい社会に対応する建築の一つの考え方を、「気付き提案」として次回から一つずつ取り上げていこうと思います。
「気付き提案」予定
1、 水害の度に繰り返す床上浸水に対応できるピロティー建築
2、 風通し良い外部空間ながら内部的雰囲気を持つ東屋風屋外客席
3、 東屋を変貌させた方丈の庭先オフィス又は書斎
4、 各種ガレージ上オフィスや店舗
5、 移築や部材再使用容易でリモート用オフィスにもなるミニマム別荘
6、 予想されている大地震での津波対応への一提案としての超高層集合住宅


なぜか、直径90センチほどの完全な球体となっているのに、外に出れずじっと潜んでいる石もありました。